マルチエフェクターがあればアンプはいらない【でもけっこう大変です】

マルチエフェクターがあればギターアンプっていらないよね?

アンプシミュレーターも付いてるしヘッドホンで音も聞けるし、ライブではPAに直接つなげばいいからもうアンプは卒業しようと思うにゃ。

最近のマルチエフェクターはアンプシミュレーターやキャビネットシミュレーターなどの登場により、大幅な進化を見せています。

なのでマルチエフェクターがあれば、ギターアンプはもういらないのではないか?と疑問に思う人も多いでしょう。

今回はマルチエフェクターはギターアンプの代わりになるのか?そしてギターアンプはなくてもよいのか?ということをお話していきます。

僕自身はギターを始めてからずっとマルチエフェクター派で、スタジオでの練習からライブ、自宅練習から宅録まで全てに使っています。

そんな僕も音の追求をと考えて、コンパクトと真空管アンプを買い揃えた時期もありましたが、結局「マルチで一通り揃うのになんでわざわざ揃える必要があるんだ」と考えもとに戻ったという経緯もあります。

それからはGT-10あたりからは音質の大幅な向上もあって、キャノン端子からPA直での出力なども試し、アンプレスな身軽さを追求しています。

もはや多機能すぎてマルチエフェクターがあればアンプなんていらないのではないかと思いますが、実はアンプレスにするのには注意が必要です。

というわけで今回の内容は以下です。

  • マルチエフェクターがあればアンプはいらない
  • プロもマルチエフェクターは使っています
  • マルチエフェクターで完結する場合の注意点

この記事を読み終わることには、あなたがマルチエフェクターとの向き合い方がわかると思います。

マルチエフェクターがあればアンプはいらない

結論から言うと、ある程度多機能なマルチエフェクターがあれば、アンプはなくてもエレキギターは成立します。

  • 自宅練習はヘッドホンで十分
  • スタジオやライブではPAに直挿しでいける
  • 自宅の練習はヘッドホンやモニタースピーカーでいける

では詳しく見ていきます。

自宅練習はヘッドホンで十分

自宅で練習する場合、マルチエフェクターとヘッドホンがあれば十分です

あなたは自宅でギターを練習するとき、どんなふうにギターから音を出しますか?

普通に考えればギターとエフェクターを繋いで、アンプに繋いで音を出して練習すると思います。

ただ最近の住宅事情を考えると、本番に使うようなアンプで本格的な練習などできる家は少ないと思います。

となると小型アンプでということになるのですが、意外と音量は大きいですし例え音が出せても小型のアンプでは音の特性が全然違いますから音作りの参考にもなりません。

そう考えるとヘッドホンを通した練習が一番効率的とも取れます

マルチエフェクターはアンプシミュレーターのおかげで、ヘッドホンやモニタースピーカーから音を出してもそれっぽい音がでます。

それにパソコンと繋げば、You Tubeやitunesなどで楽曲と自分のギターを合わせて練習できるので楽しみながら練習も可能です。

どうしてもアンプで音を出したいなら、出力が小さくてしっかり音の出るミニアンプがあったほうが圧倒的に良いです。

というわけで自宅で練習するにも、マルチエフェクターがあれば十分なのです。

ギターのrecも自宅で簡単にできる

マルチエフェクターがあれば、大きな音を出さずともギターのrecが可能です

もしギターアンプを使ってエレキギターを録るのは非常に大変です。

  • 大音量を気にしなくていいように、スタジオへ入る
  • 自分好みの重たいギターアンプを搬入する
  • キャビネットにマイクを設置する
  • 時間を気にしながら何回かテイクを録り直す

本来はこんな贅沢な方法をとります。

アメリカの田舎であれば可能かもしれませんが、日本の住宅ではこんな事なかなかできません。

それに大音量の出せるスタジオは、入れば入るだけお金がかかりますから、もしミスや気に食わない部分が出てしまったら、考えたく有りません。

マルチエフェクターであれば大概USB端子を搭載しており、そのままギターの音を直接パソコンに送れます

なので宅録するときなんかはUSBケーブル一本です。

それにマルチエフェクターであればこういった環境をデジタルで再現できます。

  • 自分好みプリアンプを選べる
  • 自分好みのキャビネットが選べる
  • 音録りのマイクもシミュレートから選べる
  • オンマイクや5cm話すなどマイク位置の調整できる

先程ギターアンプでやったセッティングを簡単に作れるのです。

あとは自宅でパソコンにつないでDAWソフトを立ち上げて録音すれば、時間無制限に納得いくまでテイクを重ねられます。

もちろん実際にアンプから大音量を出す必要はありませんから自宅で可能です。

中にはもしかするとUSB端子のないマルチエフェクターをお持ちかもしれませんが、その場合は別途オーディオインターフェイス経由でパソコンにつなげればよいですから全く問題は有りません。

マルチエフェクターがあれば、ギターのrecもすぐに対応可能です。

スタジオやライブではPAに直挿しでいける

マルチエフェクターがあれば、アンプで音をださなくてもスタジオやライブ会場でも音が出せます

昨今のマルチエフェクターにはマイクを接続するキャノン端子がついていて、マイクケーブルを経由してスタジオであればパワードミキサー、ライブであればPAに直接入力して直接音が出せます。

ギターの音はその特性上、音が直線的にしか飛びません

なのでギターアンプのように低い位置にあるより、耳の高さや自分の方に向いているモニターからの方がよく自分の音が聞こえます。

なのでこっちのほうが練習には良い事が多いです。

それにギターアンプを通す場合は、どうしても多少はアンプの特性やそのアンプによって接続法が違いますから調整が面倒です。

PA直の場合はそのあたりを割と素直にスルーできるので思い通りの音が出しやすく、手軽です。

実はアンプを通すよりもメリットが大きいことが多いのが、マルチエフェクターのPA直です。

マルチエフェクターはプロも使っている

マルチエフェクターってデジタル臭かったり音の劣化がありそうで好きじゃないにゃ

マルチエフェクターはこのような考えをもたれてるかたも多いようで、こんな話をよく聞きます。

しかしプロミュージシャンもマルチエフェクターを活用しています。

例えばLUNA SEAのSUGIZO。

独特な感性で宇宙的な音を堪能させてくれるギタリストですが、BOSSのGT-10を使用しています。

とはいえ2世代前の機材ですから現在も使っているかはわかりませんが、この様に使い慣れた手付きで触っています。

その他にも独特な世界観でヘヴィメタルを楽しませてくれるSEX MACHINEGUNS。

そのリーダーであるANCHANGもマルチエフェクターの使用者です。

なかなかプロの視点からマルチエフェクターを語ってくれることってないですから、とても貴重な動画です。

この様にマルチエフェクターは使い物にならない機材というのは、すでに古い常識になってしまっています

もちろん動画中ANCHANGも密かに語っていますが、肝心要の歪みに関しては好みが出やすい部分ですから、好みのエフェクターやアンプを通すということも考慮したほうがよいです。

スタジオやライブで使う音を、ヘッドホンで作ってはいけない

マルチエフェクターがあればアンプはいらないというお話をしてきましたが、マルチエフェクターならではの注意点もあります。

マルチエフェクターで重要なのはヘッドホンで音作りを完結させないことです

ライブやスタジオでは、ヘッドホンやモニタースピーカーとは比べ物にならないほどの大音量で音を出します。

一緒にスタジオに入っても良い音を出してくる人は、スタジオである程度の音量で音作りを行っています。

とくにコンパクトエフェクター主体の人は基本的にヘッドホンで音を作るという事ができませんから、アンプで大音量で音を作るのが当たり前になっています。

それに対しマルチエフェクターで音を作る場合、ほとんどの人はヘッドホンで作ってソレをそのままスタジオやライブで使う人が多いです。

そして結局使い物にならない音を出してくる場合が多いです。

僕自身、ずっとヘッドホンとDTM用のモニタースピーカーで音作りをしていました。

「2つで確認しておけば間違いないやろう」と思い込みスタジオなどに出ていましたが、僕のギターの音はいつも変な音です。

他の楽器と合わせて練習すると音抜けが悪く、音量を上げてもなんだか他の楽器に負けてしまいます。

かといって主張がないかといえばトレブルが強すぎて耳に痛かったり、歪すぎのせいかハウリングを起こしてしまいます。

当時は何度検証しても意味がわかりませんでしたが、今考えればわかります。

ささやき声で作った音を大音量で鳴らせば、そりゃあ音の特性は全然変わります

ただマルチエフェクターってなんでもできる反面、直感的な操作が苦手な分野です

いざステージやスタジオに立って、ギターの音がハウリングがひどくて使い物にならなかったり、耳を殺しにくるなど使い物にならなかった場合はとても悲惨です。

その場ですぐに調整するのは結構時間がかかりますし、だいたい音抜けが悪いとかハウリングするというときは根本からおかしい場合が多く、調整だけですみません。

ただそこで自分の音を調整し始めると、自分のギターの音の調整のためだけに他のメンバーの時間も奪ってしまうことになります。

というわけで、マルチエフェクターはヘッドホン端子がありますが、あくまで練習用です

ライブやスタジオ向けの音を作るのには適していません。

マルチエフェクターは非常に便利な機材ですが、その分使い勝手は複雑です。

エレキギターは大きな音を出して演奏するものですから、マルチエフェクターであっても必ず実際の現場で音を出して作りましょう。

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