マルチエフェクターがあれば、アンプはいらない【でも音作りには注意してね】

ソフィ

マルチエフェクターが
あればギターアンプって
いらなくにゃい?

アンプシミュレーターも
付いてるしヘッドホンで
音も聞けるし、
ライブではPAに
直接つなげばいい。

だからもうアンプは
卒業しようと思うにゃ。

マルチエフェクターがあれば
ギターアンプは買わなくても
いいんじゃないかと
悩んでいませんか?

確かに住宅用にはMarshallの100Wの
スタックアンプみたいな
大きなギターアンプは
正直なくてもいいです。

が、マルチエフェクターですべてを
代用するというのであれば、
ちょっと注意しなくてはなりません。

なぜなら、マルチエフェクターは
音の出る環境によって全然で音が違う
からです。

僕はギターを始めてからずっと
マルチエフェクター派でした。

現在もスタジオでの練習からライブ、
自宅練習から宅録まで全てに
使っています。

そんな僕も音の追求をと考えて、
コンパクトと真空管アンプを
買い揃えた時期もありました。

それらの考えも含め、今回の記事を
まとめていきます。

この記事を読み終わることには、
あなたがマルチエフェクターとの
向き合い方がわかると思います。

マルチエフェクターがあればアンプはいらない

結論から言うと、ある程度多機能な
マルチエフェクターがあれば、
アンプはなくてもエレキギターは
成立します。

まず近年の技術向上により、
マルチエフェクターの音質は
かなりアンプライクになっています。

というのも2008年頃に発売された
BOSSのGT-10あたりから音質が
大幅に向上。

もはやマルチ特有の音の微妙な感じが
感じられない状態です。

さらにアンプへの接続も必要なく、
キャノン端子でPAへ直で出力も可能。

結果的にアンプレスで身軽な移動を
追求できます

一時期コンパクトやアンプで音を
追求しようと揃えようとしてた僕も

慎二

マルチで十分なのに
なんでわざわざ揃える
必要があるんだ

と考えてGT-10でマルチ派に舞い戻り、
現在もGT-1000を使っています

もはや多機能すぎて、
マルチエフェクターがあれば
アンプなんていらないのです。

  • 自宅練習はヘッドホンで十分
  • スタジオやライブではPAに直挿しでいける
  • 自宅の練習はヘッドホンやモニタースピーカーでいける

では詳しく見ていきます。

自宅練習はヘッドホンで十分

自宅で練習する場合、
マルチエフェクターとヘッドホンが
あれば十分です。

あなたは自宅で
ギターの練習するとき、
どんなふうにギターから音を
出しますか?

ギター→エフェクター→アンプ

こう繋いで音を出して
練習するでしょう。

ただ最近の住宅事情では、
本番に使う大型アンプで
本格的な練習ができる家庭は
少ないと思います。

となると小型アンプでということに
なるのですが、それでも意外と音量は
大きいので迷惑。

それに例え音が出せても
小型のアンプでは音の特性が
全然違います。

となると音作りの
参考にもなりません。

そう考えると
ヘッドホンを通した練習
無難ともいえます。

マルチエフェクターならヘッドホンや
モニタースピーカーから音を出しても
それっぽい音がでます。

それにパソコンと繋げばYou Tubeや
iTunesなどで、楽曲と合わせて
楽しみながら練習も可能です。

それでもアンプで音を出したいなら、
出力が小さくてもしっかり音の出る
ミニアンプが良いでしょう。

自宅で練習するだけなら、
マルチエフェクターがあれば
十分といえます。

ギターのrecも自宅で簡単にできる

マルチエフェクターがあれば、
大きな音を出さずともギターのrecが
可能です。

もし本気のギターアンプを使って
エレキギターを録るのなら、
recは非常に大変な作業です。

  • 大音量を気にしなくていいように、スタジオへ入る
  • 自分好みの重たいギターアンプを搬入する
  • キャビネットにマイクを設置する
  • 時間を気にしながら何回かテイクを録り直す

本来はこんな贅沢な方法をとります。

アメリカの田舎であれば、
自宅でも可能かもしれませんね。

命の保証はないけど

が、日本の住宅では
こんな事なかなかできない

それに大音量の出せるスタジオは、
入った時間だけお金がかかります

なのでもし録り終わったあとに
ミスや気に食わない部分が
出てしまったら、、、

考えたく有りませんね。

それに比べ、
マルチエフェクターであれば
こういった環境をデジタルで再現
できます。

  • 自分好みプリアンプを選べる
  • 自分好みのキャビネットが選べる
  • 音録りのマイクもシミュレートから選べる
  • オンマイクや5cm話すなどマイク位置の調整できる

そう、防音室でしかありえない環境を
簡単に作れるのです。

それにマルチエフェクターであれば、
大概USB端子を搭載しています。

なのでギターの音を直接パソコンに
送れますから、宅録するときなんかは
USBケーブル一本です。

パソコンにつないでDAWソフトを
立ち上げて録音すれば、時間無制限に
納得いくまでテイクを重ねられます。

もちろん実際にアンプから大音量を
出す必要はありませんから
出音の気になる自宅で可能です。

そうやって自宅で仕上げた曲が
こちらのwildroadです。

中にはもしかするとUSB端子のない
マルチエフェクターをお持ちの方も
いるかもしれません。

その場合は別途、
オーディオインターフェイス経由で
パソコンにつなげればよいですから
全く問題は有りません。

マルチエフェクターがあれば、
ギターのrecもすぐに対応可能です。

スタジオやライブではPAに直挿しでいける

実はマルチエフェクターがあれば、
スタジオやライブ会場でも
アンプから音を出す
必要がありません

昨今のマルチエフェクターには
マイクを接続するキャノン端子が
ついています。

その端子でマイクケーブルを
経由して、スタジオならミキサー
ライブならPA卓に
直接入力するだけです。

これって意外といいんですよ。

ギターの音は特性上、
音が直線的にしか飛びません

なのにギターアンプってなぜか
足元の低い位置にあるため、
本来の音は聞き取れません。

すると音がこもって聞こえるので
そのままセッティングすると、
出音がキンキンした、
かなりひどい音になりがち。

その点モニタースピーカーなら、
耳の高さで自分の方に向いてるので、
音がはっきり聞こえます。

なので、音作りでも練習でも
良い事が多い。

もうひとついうと、
ギターアンプを通すとなると、
そのアンプによって接続法が
違いますから調整が面倒

PA直の場合はそのあたりを
割と素直にスルーできるので、
思い通りの音が出しやすく手軽。

実はアンプを通すよりもメリットが
大きいことが多いのが
マルチエフェクターのPA直です。

そう、ギターアンプはすでに
その存在理由を失っています。

マルチエフェクターはプロも使っている

ソフィ

マルチエフェクターって
デジタル臭かったり
音の劣化がありそうで
好きじゃないにゃ

マルチエフェクターは
このような考えをもたれてる方も
多いようで、こんな話を
よく聞きます。

しかしプロミュージシャン
マルチエフェクターを活用してます。

例えばLUNA SEAのSUGIZO。

独特な感性で宇宙的な音を
堪能させてくれるギタリスト。

BOSSのGT-10を使用しています。

まぁ2世代前の機材ですから、
現在も使っているかはわかりません。

しかしこの様に、使い慣れた手付きで
触っています。

その他にも独特な世界観で
ヘヴィメタルを楽しませてくれる
SEX MACHINEGUNS。

そのリーダーであるANCHANGも
マルチエフェクターの使用者です。

なかなかプロの視点から
マルチエフェクターを語ることって
ないので、とても貴重な動画です。

この様にマルチエフェクターは
使い物にならない機材というのは、
すでに古い常識になっています。

動画中ANCHANGもいってますが、
肝心要の歪みに関しては
好みが出やすい部分です。

なので好みのエフェクターや
アンプを通すということも
考慮したほうがよさそうです。

スタジオやライブで使う音を、ヘッドホンで作ってはいけない

マルチエフェクターがあれば
アンプはいらないという
お話をしてきました。

しかしマルチエフェクター
ならではの注意点もあります。

それは、ヘッドホンで音作りを
完結させないことです

これはすごく重要なので
もう一度言います。

ヘッドホンで音作りを
完結させないこと

それは以下の理由から。

  • 音量がぜんぜん違う
  • 現場での直感的な変更が苦手

それぞれ解説します。

音量がぜんぜん違う

ライブやスタジオは、
ヘッドホンと比べ物にならない大音量
で音を出します。

そのためヘッドホンで作った音は、
現場で使い物にならない音に
なってしまうのです。

一緒にスタジオに入っても
良い音を出してくる人は、
スタジオの大音量で音作りを
行っています。

とくにコンパクトエフェクター
主体で音を作る人は、
基本的にヘッドホンで音を作る
という事ができません。

なのでアンプで大音量で
音を作るのが当たり前。

それに対し、マルチエフェクターで
音を作る人は、ヘッドホンで作って
そのままスタジオや本番で使う人が
多い。

僕自身マルチ導入後は、
ずっとヘッドホンとDTM用の
モニタースピーカーで音作りを
していました。

慎二

2つで確認しておけば
間違いないやろう

そう思いスタジオに出ていましたが、
僕のギターの音はいつもギンギンした
耳に優しくない音

トレブルが強すぎて耳に痛かったり、
歪すぎでハウリングまで起こす始末。

その上他の楽器と合わせると
音抜けが悪く、音量を上げても
他の楽器に負けてしまいます。

当時は何度検証しても意味が
わかりませんでしたが、
今考えればわかります。

例えるなら、
ささやき声で作った音を
大音量で鳴らすようなもの

そりゃあ音の特性は
大きく変わります。

現場での直感的な変更が苦手

マルチエフェクターは
なんでもできる反面、
直感的な操作が苦手です。

いざ今からリハーサル。

ギターを接続して音を出すと、
ハウリングがひどいわ
耳を殺しにくるわ
とてもひどい音

こんな風に
出音が全く使い物に
ならなかった場合
とても悲惨です。

というのもマルチエフェクターは、
内蔵エフェクトを確認しながら
操作が必要で複雑。

なので、その場で感覚的に
ツマミを調整するのとは
ちょっと違ってむずかしい。

一応マスターEQなどで
最終調整できますが、
そもそも前述のような場合は
音が根本からおかしい場合が多い。

かるい調整だけですみません。

もしその場で自分の音を
調整し始めようものなら、
他のメンバーの時間を奪ってしまう
ことになります。

これじゃあもう呼ばれません。

というわけで、
マルチエフェクターは
ヘッドホン端子がありますが、
あくまで練習用です。

ライブやスタジオ向けの音を
作るのには適していません。

というわけでまとめます。

  • マルチエフェクターがあればアンプがなくても十分
  • 音を作るときはスタジオで大音量で作るべし
  • 間違ってもヘッドホンで作った音でライブするなよ

マルチエフェクターは
非常に便利な機材です。

が、その分使い勝手は複雑です。

エレキギターは大きな音を出して
演奏するものです。

マルチエフェクターであっても
必ず実際の現場で音を出して
作りましょう。

2件のコメント

今時のマルチ、アンプシュミ 確かに高性能だと思いますが、PA直挿しには疑問があります。
プロの現場ならPAもそれなりの機材だと思いますが、アマチュアのライヴ会場では安物の機材を使っているところが少なくありません。
いくらマルチが高性能でも肝心の出音となるPAのアンプ、スピーカーがしょぼかったら意味がないのでは?

こんにちは。コメントありがとうございます!
そうですね。出音の機材が悪ければどれだけいいものを使ってもだめでしょう。
ただPAのアンプやスピーカーがしょぼいとなると、ボーカルやシンセサイザーもしょぼくなります。
となればライブの音全体がしょぼくなっちゃいますから、バランスが取れて逆にいいかもしれません。
まぁ冗談は置いといて。
マルチエフェクターのPA直のいいところは、取り回しがいい上に必要十分な音が出ることです。
出音に強いこだわりがあるのであればギターアンプを持ち歩くべきだと思います。
ただ運搬やセッティングなど非常に労力がかかるうえ、場所も取るし扱いにもシビア。
それほどの思いをしてまでやるよりは、マルチエフェクターで十分だという考えです。

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