
使わないギターって可愛そうだしね。
弾いてくれる誰かに譲ったほうがギターも嬉しいと思う。
最近身の回りを整理してゆるめのミニマリスト化してきた僕ですが、どうしても整理しきれなかったものがあります。
それがギター関係の機材です。
ギタリストは豪華主義な生き物なので、アンプやらエフェクターやら使わないのに身の回りのものを増やすものが好きな人が多いです。
僕自身もこれまでに買ったギターの本数は覚えてるだけで20本ほど、ギターアンプは練習用やスタックアンプなど合わせて8台、エフェクターはマルチ派だったので少ないですがそれでも10台ほどは購入していました。
やはりこういった機材って手元にあると安心するし、なにせ音楽やってるんだぜ!っていうやってる感があるんですよね。
練習しろって言う話なんですけどね。
ただ社会人になってからは自分のやることが増えてくるため、ギターに向かい合う時間も少なくなります。
増えすぎた機材は管理できなくて物置部屋で眠っているものばかりになりました。
そんな僕が機材を断舎離した事情についてお話していきます。
Contents
ギターは3本あればいい

僕は現在かなり機材を減らしてきました。
それは全くメンテもできなければ弾いてあげることもできないギターがとても不憫に思えたこと。
そしてフリーランスになった今、ライフワークに集中する環境を作るためにミニマリストを見習って断捨離を始めたからです。
そのため多くの機材を手放すことにしました。
そのときに選んだ基準を上げていきます。
- ギターは手入れできるものだけを持つ
- エフェクターは万能のマルチエフェクター
- ギターアンプはミニアンプがあればいい
ギターは手入れできるものだけを持つ
僕の持論としてはギターは3本あれば十分です。
内訳を言うと、歪みの強いロックからメタルを演奏をするレスポール系のギター、万能なストラト系ギター、そしてアコギの3本。
この3本があればほとんどのジャンルはこなせます。
もしギターの断捨離を考えているのであれば、この3本を中心に機材の選定をして行くと良いのではないでしょうか。
もちろんやっているバンドや音楽によっては、低音のためのダウンチューニングギターが必要であったり、あまりに大事でライブには持ち出したくないギターがある人もいると思います。
その場合はこの3本をベースにして、7弦ギターや12弦ギターなどの特殊なギター、そしてライブで使うようの振り回しても良いギターを残しておくのもありでしょう。
とはいえ上記の3本があればライブからレコーディングまでほとんどのシチュエーションで事足ります。
万能のマルチエフェクター
エフェクターは万能の高性能マルチエフェクターがあれば十分です。
マルチエフェクターなら宅録からライブまで演奏はほぼほぼこなせます。

たとえばマルチエフェクターの中、僕の使っているGT-1000のなかにはコンプレッサーだけでも5種類あるんですよ。
それに音の肝となる歪み系に関しては、エフェクターからアンプシミュレーターまで死ぬまでに使いきれるかどうかわからないほど(言い過ぎか)。
正直これだけで十分音を作り出すことができます。
もちろんエフェクターにはその機材でなければ出ないという音はたしかにあり、中にはアナログにこだわったエフェクターなどその存在感の強さを感じます。
そして僕もコンパクトエフェクターやアンプ直など色々弾いてきました。
ただ経験不足もあってかそれほど大きな違いがわかりませんし、マルチエフェクターで十分な音を出せてます。
ただそれでも足りないエフェクトっていうのが出てくるもんです。
それに気づいたときに、出せない音を継ぎ足していくやり方が良いと思っています。
現代の技術であれば、マルチエフェクターだけで十分完結させられます。
ギターアンプはミニアンプがあればいい
ギターアンプは小型の練習用アンプがあれば十分です。

僕もいろいろ持っていましたが、まず大出力のスタックアンプやコンボアンプなどは、一般家庭では音量の関係で普段はほとんど使えません。
かといってライブやスタジオ練習のために持っておくには、こういった機材は非常に重量級で搬入搬出だけすごく骨の折れる作業です。
本当に超だるい。
おまけに真空管はそれなりにメンテナンスが必要だったり、振動に気をつけて運ばなければいけないなど、非常に面倒です。
僕はアンプの持ち込みを早々に諦め、自分のアンプがあるという所有の満足感へと移行しました。
つまり置物ですね。
そのほかにも10Wぐらいの小型アンプもけっこう無駄です。

ライブで使えるほどの出力はないしかといって家で使うにはうるさいので、結局ボリューム1~3程度で使うのが関の山です。
もちろん音の特性も違いますからギターの音作りにも使えません。
とても中途半端。
結局僕がたどり着いたのがミニアンプでした。
1~5W程度の出力しかないのでしっかり音が出せますし、それに手のひらサイズでとても小さいので持ち運んで練習も可能です。
エレキギターはアンプとセットという考えは昔から変わりません。
そう考えるとどこでも音の出せるミニアンプは、ギタリストにとっては必須アイテムなんじゃないかな?
ちなみに僕が使ってるこのミニアンプの良いところは、こんな小さいのにチューナーまでついてること。
いちいちチューニングのためにマルチエフェクター開く必要がないんですよ。
- スマホのメトロノームアプリ立ち上げて
- ワイヤレスでギターとアンプを繋いだら速攻で弾ける
ギターを弾くまでは簡単2ステップ。
超いい。
というわけで僕の手元にある機材たちはこうして選定されました。
- YAMAHAの万能なアコギ
- メインギターのGIBSON TAKDC CUSTOM
- ライブ用に万能魔改造してあるravell-ELT
*シングルとハムの切替可能な上にアームとサスティナーがついていて最強。 - 半音下げ用のEpiphoneレスポール
- 2音半下げチューニングで7弦音域用のシェクター
*オニキス用
ギターは現在この5本まで絞ってます。
エフェクター。
- 万能エフェクターのGT-1000
- ワウペダルのクライベイビー
- 自作のパワーアンプ
これらをエフェクトボード一つにまとめて完結。
アンプ。
- 112のキャビネット
- 練習用のオレンジの3Wミニアンプ

あれ?キャビネット残してあるじゃん?
と思った人いるでしょうか。
実はギターのキャビネットってギターの出音の4割をしめるというほどその人の音をほぼ決定づけるものなので、こればかりは必要なときに持ち込みたいという思いがあってキャビネットだけは残してあります。
とはいえ現代では、マルチエフェクターからのキャビネットシミュレータとPA直の出力もありから、使い勝手が悪そうだったら手放す第一候補だったりします。
本当に必要な機材ならメンテナンスに手が回せるはず


機材がたくさんあっても手放すのがもったいないし、必要だから置いてあるんだ!
という人は多いと思います。
ただここも持論ですが、ギターは弾かれない方が可愛そうです。
ギターは弾かなければ響きが徐々に失われていきますし、もちろん弦も劣化していきますからメンテナンスが必要です。
ですが、普段から会社や他の事業で忙しい人が、どれだけ頑張っても1~2本程度を手入れするのが限界ではないでしょうか。
それにともなってエフェクターやアンプなども増えていって、ほとんどが使わずに倉庫に眠っているという人も多いのではないでしょうか。
ギターの弦の交換ばかりに気をかけて練習できないのでは意味がありませんし、弾きもしないギターを万全な状態でおいて置けるほど余裕がある人も少ないです。
それに機材はしまい込んでしまうと結構場所を食いますし、いざ使おうというときに故障してしまっていたりとあまりいいことはありません。
こちらも定期的に触ってあげたほうが良いですし、しまい込んでどこにあるかわからない状態というのは結構ストレスです。
超1流といわれる人達はギターをたくさん持っていますが、彼らはそんなたくさんのギターを自分でメンテナンスしているのでしょうか?
まさか倉庫かどこかに放置しているのでしょうか?
そんな訳ありません。
そのギターたちの管理は、テックの人たちに任せるなど常に良い状態をキープされています。
温度・湿度管理然り、ギターの状態管理然りと、つねに万全な管理をされています。
手放す機材の一つの目安として、手入れが届いていてピカピカな状態かどうか見てみましょう。
もし実際に使っていて必要だというのであれば、常に良い状態でおいておくことが可能なはずです。
そうでない場合は余剰機材となっていることを意識してみても良いのではないでしょうか。
ギターは弾いてなんぼ。弾く準備に時間がかかるなんてナンセンス

何本もギターやエフェクター、更にはアンプを持ってきて、搬入だけで大仕事。
音を出す瞬間はたしかに楽しいですが、練習やライブに行くのにこれだけの機材を持ち運ぶのは正直だるいです。
スタジオ練習やライブのリハなど、現場に行くたびにエフェクターやギターをずらっと並べたりと準備に時間のかかってる人はいませんか。
これすっごく疲れますよね。
それにライブの場合、機材を置くバックステージは限られたスペースしかありません。
置けるものは限られていますし、正直一人で機材が多すぎる人は邪魔です。
それに機材が増えれば増えるほど、不具合や調整が出たときに問題を特定するのが大変になります。
エフェクターの故障なのか、パッチケーブルやケーブルの断線なのか、音の調整はどうすれば良いのか。
一度問題が起これば短いリハの間では手がつけられません。
パフォーマンスに集中するためにも、機材の搬入は最小限にするほうが良いです。
機材ばかりに気を取られて、ギターの音に向いています?

機材の多すぎる人。
機材の特徴ばかりに目が行っていて、ギターの弾き方やセッティングに鈍感になっていませんか?
エフェクターはあくまで音を補助・補うものであって、本来はギター本体のポテンシャルを引き出せているかが重要です。
ギター自体のボリュームやトーン、ピッキングの場所やニュアンス、そしてピックアップの高さやネックのソリなどギター本体のセッティング。
実はそこでかなり違いが出せます。
エフェクターを並べてみてもどうしても思っていた音にならないという場合、ギターのセッティングや奏法を変えてみることで解決する場合が多いのです。
もちろんアンプ直が一番だとは言いません。
きれいなトーンを出すにはそれなりの機材が必要なのも事実です。
ただ一旦「自分にとって本当に必要な機材」という目線を外して、「自分が使う機材」を手元に残してみてはどうでしょうか。
そうすることで大事なギターなどの機材と向き合う時間も増えますし、スタジオやライブでも機材の搬入ではなくギターを弾くことにエネルギーを集中できます。
是非一度、機材を増やして満足しているという状況を見直して、ミニマルな機材にすることで自分の大事な機材と向き合う時間を作ってみてはどうでしょうか。
ぼかぁギターが好きでさぁ、気がつくと機材が増えてるんだよね。
でもよく考えたら1年ぐらい弦交換とかしてないギターとか、全く触ってないエフェクターとかが多いんだよね。
最近ミニマリストとか断捨離なんて言葉も出てきてるし弾かないと音も悪くなるって言うし、これを機会に減らそうと思うんだ。
一般的なギター持ちってどうしてるんだろう?