レスポールタイプになれると、ストラトキャスターのような場所にあるセレクターは、微妙に使いにくいものです。
今回はそれを解決する方法をご紹介していきます。
B’zの松本さんに憧れてギターを初めてからレスポールタイプのギターばかり使ってきました。
なのでストラトのように下の方にピックアップセレクターがあると感覚が合いません。
「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」と偉い人も言っています。
そのノリで「ほしいギターがないなら作ればいいじゃない」をモットーにギターの改造に手を出しましょう。
ここにご紹介した工具や材料と度胸があればなんとかなります。
ピックアップセレクターのDIYに必要なもの
ピックアップセレクターを移動させるために必要なのは、
- ピックアップセレクターを埋め込むためのザグリ
- スイッチを表面に出す穴
- 配線を通す穴
というふうに3つの穴をあける必要があります。
そのために必要なのがこちらです。
- 電動ドリル
- 3,5Φのボアビット(ドリルの先端につけるやつ)
- 12mmのドリル(ドリルのry・新しいトグルスイッチ・配線材
電動ドリルがなければ、圧倒的な木の硬さに絶望しながらぐりぐりするしかありません。
きれいに仕上がらないので用意したほうが良いです。
そして各々のドリルの刃は12mmがトグルスイッチの突き出し口、3.5Φは収納穴のサイズにピッタリとなっています。
その他にもあったほうが良いものもあるのかもしれませんが僕はこれらだけで行いました。
ピックアップセレクター用の穴をあける
では紹介した道具で穴を開けていきます。
今回使ったギターはこちら。
ここでは3つの手順を踏んでお話していきます。
- 場所決め
- セレクターの穴あけ
- 配線通しの穴あけ
場所決め
まずは設置場所を決めます。
僕の場合はレスポールタイプと同じような場所にセレクターが欲しかったのですでに決まっています。
もうスイッチついちゃってますね。
マジックか何かで軽く目印をして、12mmのドリルで表から穴開けます。
裏からドリル入れるときも目印になると思い表側から12mmの刃で穴を開けていきましたが、素人の仕事ですからいきなり問題発生です。
なんと塗装が欠けました。
きれいに仕上げたい人は、いくつかドリルの刃を用意して小さい穴から徐々に拡張して塗装が割れないように穴を開けると良いらしいです。
ちなみに割れやすい竹を加工する、竹用のドリルが切れ味も鋭くバリの少ない状態で穴を開けてくれるようです。
もしよかったら参考までに。
僕の場合はプレートつける気でしたから、ここにピックアップセレクターのプレートを張って隠しました。
セレクターの穴を開ける
では次に裏からセレクターを埋め込む穴を開けます。
先程の失敗を胸に丁寧にやろうとするのですが、ゆっくり回そうが速く回そうがこのボアビットってやつがすごく暴れます。
結果的に見ての通りで塗装をガリガリ削りました。
中々ひどいもんですが、裏ですからそれほど気にしません。
この時注意したいのは、この大きさの穴を表まで貫通させないことです。
やってしまうとただの大穴になってしまいます。
こればかりは対策も何も出ていなかったので、何度も何度も手探りと仮合わせで削っていくしかないようです。
ここでも竹用のドリルがあったほうが良いのかもしれませんね。
とりあえず穴は開きました。
配線を通す穴を開通させる
セレクターの収納部ができたことで大きな仕事が終わったような気分ですが、実はまだ1つ穴が必要です!
それはセレクター部へ、配線を通す穴です。
配線が来ないとただの飾りになってしまいます。
配線穴を掘る手順
- まずフロントピックアップを外しましょう。
- ピックアップのザグリの右上あたりから、セレクターの穴に向けて直線的にドリルを通す
以上。
ここは塗装の割れも心配なくすんなりいけますが、角度とかは気をつけてください。
これで配線を収納するスペースは完成です。
後は配線していくだけですから、配線はそのギターにもよりますので一番いいやり方を調べてみてください。
ぼくは普通にレスポールと同様の配線をしました。
さて完成です!
これこそが僕が長年追い求めていたギターの形!
フロイドローズのブリッジと2ハムピックアップ。
DCシェイプにスルーネックでそしてセレクターが上にあるし見た目も完璧!
理想のギターを探し求める、見つからないからオーダーをする。
そんなのも良いですが、このように今あるものを自力で理想の形に近づけてみるのはいかがでしょうか。
普段からレスポールタイプのギターを使ってると、他のギターに持ち替えたときにピックアップセレクターの位置が低すぎてとっても使いにくいにゃ。
レスポールタイプみたいな位置にピックアップセレクターの場所を替えることってできないかにゃ?