タモリさんや福山雅治さんが実践しているなど、一日一食生活がちょっと話題です。
ただ普段から三食食べてる人からすると眉唾もので、目に見えて効果があるのか?デメリットがないのか?とても気になります。
ここでは僕自身の実体験から、一日一食生活はメリット十分だけど、安易にやると非常に危険だということをお伝えしていきます。
僕自身は過去に一日一食の生活をしていた時期がありますが、本気で体調を崩したことがあります。
それらのデメリットや危険を考慮した上で、現在は一日二食生活をしています。
一日一食による効果がどれくらいあるのかやデメリットについて、そして重要な間食についてお話していきます。
Contents
1日1食生活は内臓を休めて代謝を促す効果が感じられる

1日の食事量を減らすことで得られるメリットは以下です。
- 胃腸をしっかり休めることができる
- 消化酵素を無駄に消費しない
- 体が軽くなる
- 体に良いものを食べようと思うようになる
ではそれぞれ見ていきましょう。
胃腸をしっかり休めることができる
一日一食の効果で一番大きいのは、胃腸を休めることができることだと感じています。
実は、食事の消化には結構エネルギーを使うのです。
食べ物は胃に入ってから吸収しやすいように消化して、小腸大腸と通っていくわけです。
それを3食きっかり行うとそのエネルギー総量はフルマラソン一回分になると言われています。
つまり内臓は毎日のように42.195km毎日走ってるわけですね。
いや、常識的に考えてだるい!
調べてみると、フルマラソンは制限時間が6時間あるんですが、それでも脱落するレベルの運動量です。
走るのだいっきらいな僕としては、これだけで内臓に土下座したいレベルです。
その消化というフルマラソンだけで飽き足らず、間食まで行っていたすればもう拷問ですよ。
消化酵素を無駄に消費しない
消化酵素を無駄に消費しないというのも重要です。
体の中には酵素というものが存在していて、入ってきた食べ物を消化吸収したり新陳代謝をうながしたりなど、体のメンテナンスを行ってくれます。
これが食べ過ぎな状態だと食べ物にばかり労力が奪われてしまい、体のメンテナンスに回らないのです。
まぁメンテナンスとか言われてもよくわからないので、体の中をスーパー銭湯だと思ってください。
このスーパー銭湯は非常に人気で、24時間ひっきりなしで風呂に人がいるような状態です。
常に満員御礼で人が行列のように入ってくるので、従業員も清掃や消毒には手が回りません。
もちろん24時間営業ですからお湯を抜けず掃除できないので、どんどん湯船は汚くなっていきます。
なんとかお客の循環はさせられるけど、掃除ができないのでどんどんゴミと汚れが溜まって気持ちの悪いことになります。
こんなスーパー銭湯には入りたくないっすよね。
つまり3食食べて間食までしっかり食べてる人の体というのは極めてこんな感じ。
嫌じゃね?
つまり食事量を減らすことで、この酵素たちが身体をメンテナンスしてくれるので、内臓の状態を良くしてくれるのです。
体が軽くなる
なんとなく体が軽くなります。
ちなみにこれは実際に一日一食にして1、2日後には感じられるでしょう。
でもこれはすぐに慣れるので目新しさを感じるのは、はじめのうちだけです。
体に良いものを食べようと思う
あとは食事の回数が減るので、ジャンクフードは極力食べずにしっかり栄養のあるものを食べようと思えるようになります。
食事の回数が減るのでお菓子やマックみたいなジャンクフードでお腹を満たそうと思うことは減ります。
でも食べたいときには食べます。
美味しいは活力です。
ちなみに生物はもとから飢餓に強いようにできています。
血糖値を下げることで有名なホルモン。
インシュリン。
飯を食ったら血糖値を適正なところまで下げてくれる大事なホルモンですけど、血糖値を下げるホルモンて実はこれしかないんです。
それに対して、血糖値をあげるホルモンはたくさん。
コルチゾール、アルドステロン、グルカゴンetc…
詳しくはこちらのページで。
とりあえずこの事実を見るだけでも、いかに人間は飢餓むけに体ができているかわかるでしょう。
なので人間、本来そんなに食べなくても生きていけるんです。
あ、ちなみに一日一食にすることで睡眠時間が短くなるという話がありますが、僕は別に変わりませんでした。
多分これは食事のエネルギーというより、僕自身がHSP気質があるおかげで脳みそが疲れやすいんだと思います。
一日一食生活は体の構造のことを考えると、割と自然な流れなんだと感じてもらえるでしょうか。
一日一食生活で1ヶ月寝込んだデメリット
さてこのまま一日一食生活はいいんですよーなんて流れに持っていきたいところですが、デメリットはもちろんあります。
それは以下の5つ!
- 栄養不足になる
- 体温がさがる
- うんこが出ない
- 気力が落ちる
- 食の楽しみが減る
いつもどおり一つずつ見ていきます。
栄養不足になる
普通に栄養不足になります。
今まで食べていた分がなくなるので当然ですね。
炭水化物、脂質、タンパク質の3大栄養素はもちろんのこと、ビタミンや食物繊維だって少なくなります。
体にとって今まで日常的にあったものが突然なくなるわけですから、恐怖感はあります。
なんのきなしに突然一日一食を始めるというのは非常に危険な行為だということを頭に入れてください。
体温がさがる
実は体温もさがります。
体温を構成する20%程度は、食事を消化するときに得られるエネルギーです。
それがなくなるわけですから(以下略
うんこが出ない
これは意外でしたけど、考えてみれば普通です。
入るものが減るのですから出るものが減るのは当然。
その上でおそらく糖質などの栄養が減ることで胃腸の動きが落ち着くこともあって、便意が起きにくいということも考えられます。
これも対処が必要です。
気力が落ちる
一日一食を初めて3日ほどすると、急に気力が落ちます。
お腹が空くとこんなにもやる気ってものがなくなるのかと驚きました。
ただ当時読んでいた本には、一日一食を始めると体が変わろうとするので、その好転反応がうんちゃらかんちゃらみたいなことが書いてあったので、一時的だと信じ込んでそのまま継続していました。
当時はまだ会社員だったのですが、周りがおどろくほど青い顔をしていた気がします。
やる気も出なければうつ症状に近いものになり、あのころはタバコばかり吸ってましたね。
先に行っておきますが、一日一食をして気力がなくなるというのは、身体が訴える危険な症状です。
かならず間食などで栄養補給してください。
食の楽しみが減る
3食食べていたものが1食になるわけですから、食の楽しみが減ります。
とはいえ朝ごはんを楽しめるほどゆっくり食べられるような人はいないでしょうから、食の楽しみが減るといっても1回分減る程度です。
むしろ一度の食事が大事な一食になるので、とても大切に食べようと思えるようになりますよ。
ちなみにさきほど少し触れましたが、僕自身会社員だった頃に一日一食をしていたことがありました。
当時から健康ジャンキーだったわけですが、一日一食を始めてから体調不良に悩まされていたのです。
その経験をそのまま載せます。
まず一日一食を初めて一ヶ月ほど経った頃。まず喉の不調が治らなくなります。
少し声を出したら喉がかれる。

調子悪いなぁ
なんて思いながら”のどぬーるスプレー”や”ペラックT錠”という喉に効く系の薬に頼りまくってました。
でも薬って意外ときかないんですねぇ、全然治りません。
そのあと風邪をこじらせます。
しかもこれがまた長くて、1週間ぐらい体調がフラフラで、久しぶりに体調不良で会社を休むほどの風邪をこじらせたのです。
てかこの時点でそろそろ気づけよって感じなんですが、僕は一度これだと決めると頑なな男なので、それでも一日一食を続けていました。
そしてしばらく経ったある日、頭痛が治らなくなったのです。

なぜかずっと頭が痛い。風邪の症状とは違うチクチクした頭痛がする
これはさすがに風邪じゃないと思った僕は病院へ行くことにしました。
そこでくだされた判断は

帯状疱疹ですね。
帯状疱疹とは、過去にかかった水疱瘡のウィルスはその後ずっと体内にいるらしく、体の免疫が落ちたタイミングを見計らって顕在化する病気です。

通常であれば20代の男がかかる病気ではないんですけど。。。
そうおっしゃったお医者さんは、その後僕に衝撃の助言をしました。

念の為エイズの検査をしてみますか?
・・・・!??
まさかまさかの展開で驚きを隠せませんでした。
僕は生涯で二人の女性としか関係を持ったことがないのに、そこでエイズ検査をしたのです。
当然陰性だからね!
とまぁ当時いろんな環境の変化があったのもありますが、一日一食生活によって大きく体調を崩したのは事実です。
しかしだからといって一日一食が危険だと決めつけるのは時期早々だと思っています。
このときの一日一食を言うならば、あなたが会社から突然、

業績落ちたから明日から給料3分の1ね
なんて言われるようなものです。
どうなるでしょうか。
ローンの返済計画、食費、体作りのジムなど今まで普通に行っていたものができなくなるわけですから普段どおりの生活ができなくなるのは当然です。
でも

不景気で業績が上がりそうにない。半年かけて給料さげさせて。
といわれれば減っていくとわかっているので、その間にファイナンシャルプランナーと勉強したり必要なお金を計算したりと準備ができますね。
そんなやばい会社。さっさと転職するよ!するなんて言わないで。
つまりそれと同じで、一日一食生活は思いつきでしてはいけません。
- ちゃんと栄養学を学ぶ
- ゆっくり体をならす
この2つが重要です。
じゃないと低血糖になったり免疫力が下がったりで本当に危ないですからね!
一日一食には間食が重要
というわけで徐々に一日一食にするためには準備が必要!
そのためにまずは一日二食に体をならしている最中です。
そんな僕が言っておきたいのは、一日一食生活だからといってそれ意外全く食べてはいけないわけではないということ。
今でこそ一日二食にほぼなれきりましたが、その前は元気な日や低血糖の症状で気力がなくなりうつ気味な日など、日によって体調がバラバラでした。
先程の通り、そんな状態で日々を過ごすのは非常に危険です。
で、実際に一日一食生活をしている有名な南雲先生の書籍などを読んだところ、普通に手元にチーズやビーフジャーキーを抱えているらしいです。
食べ過ぎはもちろんだめだけど、空腹を整える程度に間食は必要だという事実を認識しましょう。
間食に適したもの
間食でおすすめのものはナッツやチーズなどです。
ナッツはビタミン・ミネラルが豊富で良質な脂質も取れる割に低カロリーですし、チーズはタンパク源にもなり腸を助ける乳酸菌なども含むので非常に体に良いです。
ちなみに最近の僕の食事ルーティンは
- 朝きなこ豆乳
- 昼には納豆やアボカドを加えたそば
- 夜は食べたいもの何でも良いや
っていうような食生活です。
で途中お腹が空いてどうしようもないときはナッツやチーズなどをかじります。
一日一食を考えるとタンパク質や脂質が不足気味になりやすいうえ、食物繊維が全然足りないので、間食でこれらを補う方向で良い気がします。
ちなみに、間食は必要だけど糖質のあるものは取らないほうが良いです。
特に砂糖や炭水化物満載の甘いお菓子系は非常に危険です。
もともと一日一食であまりカロリーを摂らない環境にいるのに、そんな血糖値急上昇なものを食べると血糖値スパイクをおこしてしまいます。
血糖値スパイクは、砂糖などを食べて急激に上がった血糖値をインスリンが急激に下げるので低血糖と同じ状態になり、フラフラしたり眠くなってしまう症状です。
僕も昔はよくフラフラしたり、風呂に入っているときに意識やばいという時がありましたが、現在は血糖値をコントロールしていることあってこういった症状とは無縁です。
ですので、間食にケーキとか砂糖菓子のような甘いものはやめて、食後のデザートとして食べましょう。
スイーツ笑の習慣は良くない!
まとめますね。
- 一日一食は胃腸の休息や新陳代謝を促進する。結果肌や体が若返る。
- でもいきなり始めると非常に危険。段階を経てゆっくり移行すること。
- 間食は無理せずとること。ナッツやチーズ、ゆで卵など糖質過多にならないものを推奨。
僕自身まだ一日一食の境地にたどり着いているわけではありませんが、徐々に徐々に体を慣らしていこうと考えています。
デスクワークばかりであまり体を使わないという人は、ぜひ一度食事量と向き合ってみてはいかがでしょうか。
合言葉は無理するなです。
ではまた!
一日一食生活って体調整えたりダイエットにもいいって聞くね。
実際にやってる有名人もいるみたいだし、食べないだけなら食費もかからないし運動も必要なさそうだし自分でもできそう。
でも本当に効果があるのかね?デメリットとかないの?