RAVELLE-ELTというギターについて知りたい、そして自分にとっていいギターかどうかが気になる。
そんなあなたはこの記事を読むだけで、納得できます。
というのもこのギター。
僕がメインとして使っているギターなので、隅から隅まで調べ尽くしてあります。
僕も購入時いろいろ調べましたが、やはり購入してから知ることもたくさんありました。
ここではそんなRAVELLE-ELTについてできるだけ詳しく解説していきます。
このギターを手元に置くかどうか、悩んでるあなたの判断の手伝いに慣ればいいなと思います。
Contents
RAVELLE ELTの基本スペック
こちらは僕の所有するRAVELLE-ELT。
ギターはいつ作られたかや工場はどこなのかという情報は、ほとんどの場合シリアルナンバーで解読できます。
しかしこの個体はシリアルに統一性がないようで、いつ製造されたかなどは謎です。
その上この記事を書くにあたってFERNANDESの過去カタログなんか調べましたが、全然情報は出てきません。
謎が多いギターです。
そんななか、製品情報のネットニュースを発見。
それによるとRAVELLE ELTは、2015年3月にFERNANDESの国産シリーズ”ELT”として発売されています。
https://guitarsele.com/article/news/fernandes-ravelle-h-sp-ub/
カタログにもないことから、おそらくレギュラーラインではなく限定生産の可能性が高い。
つまり新品でも中古でも弾数は少ないので、もし狙ってるなら早めに勝負に出たほうがいいです。
ではスペックを見ていきます
ボディカラーはシースルーパープルとチャコールグレーの2色。
どちらも値段は同じく本体価格は¥165,000(税別)
ギターの仕様は以下の通り。
ネックはレスポールモデルと同じ、ミディアムスケールでマホガニーとローズウッドの組み合わせ。
もちろんセットネック。
ボディはアフリカンマホガニー3Pにメイプル4.5mm+キルトメイプル0.5mmのトップ。
ちなみにキルトメイプル好きな僕はラミネートのキルトメイプルギターをいくつか持ってました。
だからわかるけど、本物の木材使うとぜんぜん違うね!
これは薄いけど本物のキルトメイプルが貼ってあるから、しっかり木目が浮き上がってきれいなんです。
0.5mmのパワーってすごいです。
そしてハードウェアに関しても中々です。
ブリッジにはFERNANDES製のロック式トレモロユニット。
これは可もなく不可もなくです。
フルモードサスティナーが搭載されていること。
ネックにはチタンの補強材が入っている。
ゴトー製のグローバーペグ。
もう随所にこだわりが感じられます。
そう、安心の国内生産らしい仕様ですね。
もう僕のために作られたと思っていいですよね?これ。
ちなみにRABELLEのデザインは、レスポールモデルのデザインを崩してFERNANDESのオリジナルデザインに昇華しています。
そのため、本来はアーチドトップなのです。
しかしこのギターはロック式トレモロを搭載することを前提としたのか、フラットトップ。
それでもボディサイドのエッジに木材の材質の違いによるグラデーションを出したり、弱くなりそうなデザインをしっかり補強してさらにオリジナル感を出しています。
ただのフラットトップでは終わらせないのがいいところです。
ただちょっとヘッドデザインがFERNANDESの悪い癖。
変に個性出そうとして逆にダサくなってる。
ボディが個性的なんだから、もうちょっと抑えたヘッドにしてくれればいいのに。
まぁそのへんも含めて完璧じゃないかっこよさがあると思ってます。
ちなみに僕自身、こんなタイプのギターをずっと探してたんですよ。
- ヒールレスカット
- ミディアムスケール
- ロック式トレモと
- サスティナー
- キルトトップ
これをすべて満たし、さらに個性的なデザイン。
これはきっと、僕のために生まれてきたギターなんだと思う(二度目)。
ただヘッドのデザインがd、うわ、なにするだーヤメ(
RAVELLE ELTの使い心地
ではRABELLEのいいところ悪いところをご紹介していきます。
ロック式トレモロとサスティナーが素晴らしい
まずはRABELLEのいいところから。
- レスポールモデルのようなプレイアビリティ
- フルモードサスティナー
- ルックス
- ヒールレスカット
レスポールモデルのようなプレイアビリティ
ギターを始めたときからずっとレスポールタイプのギターを使ってきた僕。
実は、ロングスケールはちょっとあわない。
もともと同じような仕様を探していたときに出会ったのがSCHECTERのこのこ。
かといってショートスケールにすると指が太すぎて入らない。
そのためロック式トレモロユニット付きのギターはどことなく妥協してました。
しかし。
こいつはレスポールと同じミディアムスケール。
おまけにピックアップセレクターもボディ上部にある使いやすさ!
それでいてロック式トレモロ!
今までと同じようなプレイアビリティをこなせるのです。
この3つを満たしてくれるものすらなかなか見つからないので、貴重です。
フルモードサスティナー
サスティナーって音を伸ばすだけじゃん!なんて侮るなかれ!
フルモードサスティナーには実音・倍音・ミックスの3種類のモードがあるのです。
とくにこのミックスモードの音が芯のある倍音で、歪ませた音でやるとすごくかっこいいんですよ。
その状態でアーム動かしてみてください。
難しいことしなくてもスクイーズが決まってとても便利!
というわけでこのサスティナーは、シンセのストリングスやパットの代わりにバンドでもよく使います。
このギターの一番わかりやすい見所じゃないかな?
なんといってもルックス
このギターの魅力の半分はルックスです。
だって10万円台でここまでキルトのはっきりしたギターないですよ。
薄いとはいえ本物のキルトメイプルを貼っているので、その木目の陰影はまるで3D。
そしてシースルーパープルがこのキルトメイプルの木目を浮き上がらせていて、まるで燃え上がるような雰囲気。
ボディトップだけじゃなくてヘッドにもあしらってますね。
贅沢。
これほんといい塗装ですね。
あ、僕チャコールグレーは持ってないんで、そちらはどうかはわかりません。
ヒールレスカット
このギターセットネックなのですが、ヒールレスカットがなされています。
だからハイポジションのアクセスも抜群。
レスポールのようなデザインだからハイポジ弾きにくいかな?なんて不安は必要ありません。
てかこれも僕のお気に入りポイントなんですよ。
最善を尽くせる素晴らしいギターです。
注意点
そんな僕のほしいをそのまま具現化したようなこのギター。
このギターで注意したいところは以下の4つです。
- トーンがない
- フロントはシングルコイル
- 打痕に注意
- レスポールのハードケースに入らない
トーンがない
このRABELLE-ELTには、トーンポットがありません。
1Voのみで、下についているのはサスティナーのボリューム。
そんなモノがあったのですね。
場面によって音量を使い分けたりするのかもしれませんが、今の所使い道がよくわかりません。
とりあえずトーンをよく触るという人は、このギターにはついていないのでヤメましょう。
でもこの見た目のギターで、そんな繊細なジャンル弾く人いるのかな?
フロントはシングルコイル
僕も購入するまで知りませんでしたが、フロントピックアップはシングルコイルです。
フルモードサスティナーはシングルコイル型のドライバーを使っていて、二つあるように見えるのはダミー。
一応音はシングルっぽい音はしますが、プリアンプ搭載のようでミドルも強い。
なのでハムとシングルの中間のような感じですね。
あと基板上でリアピックアップに合わせて音量調節できるので、音量差の心配はありません。
ちなみに僕はちょうどこのダミーの上あたりをピッキングするらしい。
だからいつもそこにピックがあたって、”カツカツ”と中身空っぽな音がします。
(´・ω:;.:…
打痕に注意
このRABELLE-ELTは、打痕が非常に目立ちます。
塗装の問題なのかもしれませんが、画像のように白っぽくなります。
目立たないところであれば我慢できますがボディトップにこんなのできたら悲しいです。
というわけでできるだけぶつけないように、慎重な扱いが必要。
あとボディ自体もエッジの聞いたデザインなので、塗装のハゲにも注意が必要。
できればハードケース運用が好ましいでしょう。
レスポールモデルのケースに入らない
ただ残念なのがこのモデル。
レスポールモデルの派生型デザインなのに、レスポールモデルのハードケースに入りません。
レスポールモデルに比べると5cmほど長く、ヘッドがぶつかってしまうのです。
先程の事例から打痕が怖いのでハードケース運用にしようと思い調べたのですが、微妙に入らない。
かといってFERNANDES製のRABELLE純正ハードケースはもう売ってない。
非常に困ってます。
FERNANDESさん!
どゆことですか!
どんな人に良いか
ここまでFERNANDES RAVELLE ELTの紹介をしてきました。
ではこのギター、どんな人におすすめできるのか。
まぁ気に入った人なら誰でもいいとは思うのですが、一応書いておきます。
- テクニカル系ギターを弾く人
RAVELLE-ELTはヒールレスカットにロック式トレモロ。
そして高出力のDuncanのTB-4をリアに搭載するゴリゴリのハードロックギターです。
これは速弾きやらトリッキーな演奏など、ハードロックからメタル畑のテクニカル系のギタリスト御用達ですね。
09-42のゲージを張ればテンションも音質もバランス良く、非常に扱いやすいギターになります。
もちろん僕はこんなテクニカル系ではないです。
無理。弾けない。
- とにかく派手なギターがほしい
ギラギラのキルトメイプルトップをもり立てるシースルーパープル。
エッジの鋭いデザインにクロムメッキ。
非常にけばけばしいです。
ヘッドも火の粉のようなデザインでとにかく派手。
ここは以前ビジュアル系御用達メーカーといわれていたFERNANDESの底力なのかもしれません。
ちなみに僕はビジュアル系は別に好きじゃないです。
- レスポールを使い慣れてる人のアーム入門
レスポールタイプでアームが付いたギターってあんまりないんですよね。
あったとしてもレトロ回帰でビグスビーとかついてて、派手なアームができないやつばかり。
もともとレスポールモデルはそんなギターなんでしょうね。
でも弾き心地とかトーンとか、あんまりレスポールモデルから離れたくないという人。
こいつがおすすめ。
元デザインがレスポールタイプなのでほとんど構造がそのまま。
なのでピックアップセレクターもボリュームも指板のタッチもとても使いやすい。
ぼくはどちらかというとここからこのギターに惚れ込んだ口です。
- わかり易い例はX JAPAN
フルモードサスティナーといえばX JAPANのhideじゃないですかね?
ギタリストなら一度は聞いたことぐらいはあるんじゃないでしょうか?
このギターソロ付近のロングトーンやハーモニクスの音なんかはサスティナーです。
こんな感じのトーンを出したいと思ってる人にもいいです!
僕は、、、ここにアームを組み合わせたいという想いが強くて、サスティナー信者になりました。
まぁレビューなのでまとめることもないですね。
RAVELLE-ELTを狙っている人は参考にしてみてください。
ただ弾数がかなり少ないですから、ほしいと思ったら即決がいいです。
ではよいギターライフを!
FERNANDESのRAVELLE-ELTってギターが気になるにゃ。
でもあんまりレビューとか情報が出てこなくてわかんにゃい。
どんなギターなの?使った感じ教えて。