今や常識となったドライブレコーダー。
テレビなどのメディアでも、ドライブレコーダーによる事故やあおり運転の映像が飛び交っており、一大メディアと化しています。
ただそんなドライブレコーダーも万能ではありません。
ときには車のエンジンがかからなくなったりよきせぬ動作をするなど、車に悪影響を与える場合もあるのです。
今回はその一部をご紹介します。
Contents
バッテリーの劣化
ドライブレコーダーのトラブルの1つ目はこのバッテリーの劣化です。
実は最近のドライブレコーダーはすごくバッテリーを消耗します。
最近のドライブレコーダーは常時録画や駐車監視システムなど新しいシステムが配備されています。
これにより走行中だけでなく駐車場で起きたトラブルも映像で残し、対応ができるようになったのです。
僕の事例でお話していきますね。
ちなみにぼくは昔、2003年式のマーチに乗っていました。
そしてドラレコとしてこいつらを搭載していました。
信頼のケンウッドのドライブレコーダーと、駐車監視中のカーバッテリーの電圧と監視時間を制御してくれるケーブルです。
当時から近所のお子様たちがお外で優雅なお遊びをなされていたこともあり、私の車になぜか度々傷が増えていました。
多少おイタが過ぎます。
これで証拠を掴んで僕の車に傷をつけたガキンチョ共の親に修理費を払わせてやる。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
と息巻いていてドラレコをつけたわけであります。
そんなある朝、バッテリー上がりでエンジンがかからなくなるという事象が。
たまたまあったバイクと繋いでエンジンを掛けましたが、そんなことってあり得るでしょうか?
実は1ヶ月ほど前にバッテリーを買えたばかりだったのです。
バッテリーは変えたばかりだし、もしかしたら発電機の問題とか漏電の可能性もあるんじゃないか?
そう思った僕は知り合いの自動車屋にたのんで点検してもらいました。
そこでの検査結果によると
バッテリー OK
発電機 OK
暗電流0.27A NG
とかいてありました。
バッテリーや発電機は問題ないが、なぜかエンジンを切っても”270mA”も電流がながれているということ。
通常の車は停車中は30mAほどの電力消費らしいので、10倍近い電力を消費しているわけですね!
そして調べてみると、原因はこのドライブレコーダー。
駐車監視中は460mAhもの電力を消費しているのです。
*僕は駐車中振動などがあった場合撮影をする待機モードだったため、消費が多少少なめにはしてあります。
そりゃあ昔の車の容量の小さいバッテリーじゃすぐなくなるわけだわ(ノ∀`)アチャー
そう、古めの車を使ってる人は要注意です。
最近の車はアイドリングストップや充電制御などバッテリーへの負荷が多いため、容量の大きなバッテリーがついています。
そのため大丈夫なことは多いとおもいますが、一昔前の車に乗ってる方は危険です。
これには対策として容量の大きいバッテリーに変えるしかありません。
他に対策がないか調べてみると、スマホに使うようなモバイルバッテリーでドラレコに電力を供給するなどという方法があります。
でもメーカーの推奨する使い方ではありません。
それに車の電源とモバイルバッテリーにいちいち差し替えが必要など、手間で面倒です。
バッテリーの大型化が一番です。
そのときにはしっかりバッテリーの容量とドラレコの消費電力を調べ、車の適正容量だけでなく実際に使う分も調べて容量を正しく選びましょう。
ここからは僕のマーチで駐車監視したい場合の必要なバッテリー容量を求めます。
(0.46←ドラレコの電力+0.03←車のおおよその暗電流)×24←最大監視時間=11.76A←24時間で使う電力。
さらにココから更に放置する可能性を考えるともう少し許容量が欲しいので1.5倍の容量にします。
11.76×1.5=17.64A
おおよそ18Aですね。
あと、バッテリーに表記されてる容量は話半分ぐらいで聞いたほうがいいらしいので、単純に倍の容量を考えます。
18×2=36A
つまりマーチには”最低36A”の容量のバッテリーが必要ということですね。
ちなみにマーチがバッテリー上がりを起こしたときは、駐車監視(常時録画)状態で2日間放置してエンジンがかからなくなりました。
バッテリーのランクなどが乗っているこのページの中断ぐらいにあるバッテリーの容量を確認します。
すると僕のバッテリー容量は40B19なので約28Aのバッテリーです。
容量半分で計算すると約14Aです。
ドライブレコーダーで使い切ると残りは2A。
これじゃ日によってはエンジンが掛からなくて当然です。
ちょい乗りもたまにあるので、バッテリーの充電量が少ない日もある。
そう考えるとドラレコのケーブルの設定の見直しとバッテリー容量は約40Aは欲しいとこです。
容量に関しては先程のページかこのページを見てみてください。
わからない人は車屋さんにしっかり相談して適切な容量のバッテリーを買いましょう。
僕は自分で選んでしっかり無駄金を使いましたので、今後このようなことがないように覚書です。
ノイズが入る
ドライブレコーダーだけの問題ではないですが、最近の自動ブレーキシステムのついたカメラは、結構強力な電波を発しています。
それの影響もあってドライブレコーダーが正常に作動しなかったり、逆に車両カメラの方に影響が出る場合もあります。
僕のディーラーマン時代、自動ブレーキの黎明期ということもあり、トラブルはとても多かったです。
- フロントガラスのカメラの影響でテレビが映らない
- ドライブレコーダーにノイズが乗る
ディーラーオプションのナビなどはそのクレームの対応に時間をたくさん取られていましたね。
その結果テレビアンテナはフロント2面とリアガラス2面が一般的になりました。
最近ではフィルムアンテナすら見かけなくなりましたが、おそらくラジオアンテナに埋め込んでるんじゃないですかね?
というように電波はいろんな機器へ影響をおよぼしやすいのです。
対策としては名のしれたメーカーのドラレコを選ぶことぐらいでしょう。
すでに問題が発生してから結構経っていますから、大手なら間違いなく対策をとっていて問題ないと思われます。
ただドンキやamazonで売ってる格安ドラレコは、影響を受ける可能性が高いです。
せっかく安全を考慮するためのドラレコですから、ある程度良いものを買っておいたほうが良いでしょう。
SDカードが劣化する
文字通りSDカードの劣化です。
ビデオテープって何回も上書きしてるとどんどん画質悪くなってきますよね。
え?ビデオテープって知らない?
・・・
それと同じでSDカードも何度も上書きをしていると寿命が来て使えなくなります。
機械的なものなので永遠に使えそうな印象ですが、ドラレコは車に乗るたびに映像を上書きし続けています。
車に乗る時間にもよりますが、だいたい1年ほどで書き換えの限界が発生してくるそうです。
だいたいそれぐらいのスパンで買い替えたほうが良いと言われています。
といっても年間18,000km位はしる僕でも2年ぐらい使ってます。
そろそろやばいかもしれない。
ドラレコを載せていても、肝心なときにSDカードがクラッシュしてしまっては元も子もありません。
対策としては
・容量の大きなSDカードで書き換えのスパンを伸ばす
・そして1~2年程度で適切に買い換えること
この2つをおすすめします。
というわけで今回はドライブレコーダーが車に与える悪影響についてお話しました。
要点をまとめます。
- 古い車に乗っている人はバッテリーの容量に注意する
- ドラレコを選ぶときは信頼性の高いメーカーを選ぶ
- SDカードは1年ほどで定期的に買い換える
こちらを注意して使って、安全運転を心がけましょう。
せっかくドラレコをつけていても、こちらが安全運転していなかったらその証拠にもなりますからね。
ドライブレコーダーをつけておけば、自分さえ安全運転してればいろんな事故から守ってくれそう。
安心して運転できるね!