現代は物があふれる時代です。
食べ物でも家でも車でも、
道端で見かけない日はないです。
それなのに、
新しいものがほしいという欲は尽きません。
でもどれも所有するからには
メンテナンスなどの修繕が必要です。
それにどんどん新しいものが出てくるので
いくら良いものを所有したところですぐに古臭く感じるようになります。
そういった背景もあってか最近は
モノを所有するよりも借りる
という文化が広まってきています。
レンタルビデオ、レンタルスーツ、レンタカー
何でもあります。
そんななか、持つだけで金食い虫といわれる自動車。
こいつも最近では個人リースという選択肢が増えてきました。
車も日進月歩で、
車体性能や燃費、近年では自動運転など
車のアップデートはキリがありません。
実際に所有するのと
カーリースで乗り続けるのでは
どちらのほうがお得なのでしょうか?
実際にディーラーマン時代に
カーリース契約をしていた僕がお話します。
Contents
結論から言うと安い中古車をメンテしながら乗るほうが安いです
結論からいうと
断然中古車のほうが安いです。
中古車を購入して維持していると、
タイヤの交換やバッテリーの消耗のような
大掛かりな部品交換を経験します。
すると
これならリース契約のほうが得なんじゃない?
なんて思ってしまうんですよね。
ただ新車ディーラーをしていた僕からすると
カーリースはそもそも
契約するだけで余計な費用かかりすぎです。
- リース会社の収益
- 新車の利益率は高め
- 付属品を買い足す必要がある
リース会社も利益を追求する企業。
手続きや営業など人件費がかかりますし、
仕入れルートの確保や宣伝など、
リースの契約のために色々とお金がかかります。
それに新車は定価があります。
購入の際に値引きを頑張っても
中古車のような値段にはなりません。
あと新車にはディーラーオプションという装備が後付です。
中古車の場合は最初からフロアマットやバイザー
それにナビまでついていることもあります。
新車価格から買い足すことを考えると、
中古車のほうがだんぜん安いです。
そう考えると、
中古車購入との費用の差が
ぜんぜん違うことがわかります。
それに最近の中古車は、
故障やトラブルなどは初期不良ばかりで、
エンジンが壊れるということはほとんどない。
5年落ち程度の車はまだまだ万全の車で、
定期的に消耗品を買えていけば、
まず壊れることなんてありません。
あなたが車にある程度こだわりがあり、
外観のカスタムや内装の改造などで
自分好みに車を仕上げたい、
もしくはとにかく安く車を持ちたい。
そうであれば、
中古車を購入して乗り続けるという選択肢がよいです。
突然のトラブルや出費を避けたい、気持ちよく乗りたいならカーリース。
ただ単に安く乗ることを考えるなら
中古車一択です。
そんな中古車でも、
結局月々の維持費を考えると
それなりにお金はかかってきます。
- 税金
- メンテナンス費用
- 突然の修繕費
- 車検点検費用
こちらの記事でも詳しくお話していますが、
こういった維持費を考えると、
車を所有するだけで毎月10,000~20,000円程度の
お金がかかってきます。
もちろん中古車でもローンで買えば
ここに車両代もついてくるし、
ガソリン代や保険代はさらに別途です。
となると月々で4万から5万ほど
かかる場合もあります。
なんか思ったよりお得感ないじゃん
これならリースのほうがいいんじゃない?
なんて思いませんでしたか?
そう、カーリースなら、
税金などはもちろん、
契約によっては修理や
任意保険までほとんど込です。
新車なのだから修理などといったことは必要ないし、
税金は料金の中にコミコミなので考えない。
車検点検はリース会社が契約期間中は当然負担。
月々定額で乗れることの強みです。
ちなみに最近カーリースで有名なカルモくん。
そこであればプリウスでもこういったお値段で乗ることができます。
11年とか長い契約を結べば3万円ほどで、
現実的な5年のプランで行けば
55,000円ほどで乗れます。
中古車を修繕しながら乗るのに、
多少手を加える程度で乗れるような感じですね。
長く乗り続けると修理や消耗品の交換など
余計な契約が出てきてしまいますが、
5年ほどの短期で乗ることを考えると
修理や消耗品はほとんどありません。
- 突発的な出費はない
- 値段交渉という面倒事はない
- 新車の良いときだけを使える
次々乗り換えていくことを考えると、
新車のカーリースはそれほど悪い選択肢ではないです。
中古車に乗るよりは高いですが、
下取りなどという面倒や突然の故障、
トラブルと言ったことが嫌な人。
車にこだわりがなく、
次々と新車に乗り換えていこうと考えている人。
そんな人にとってはいい契約です。
リースのデメリット契約期間
もしかしたら中古車よりも良いんじゃない?
ちょっと高いぐらいなら
カーリースのほうがいいんじゃないかと
そう思われたあなた。
ただ一つ大きな問題があります。
それが契約期間です。
カーリースは、
リース会社が車両を購入して、
それをお客さんに貸すという契約です。
リース料金には、
契約満了時の下取り価格を計算して、
それを差し引いた車両金額を入れています。
なので結局の所、
契約期間が短ければ早く回収するために
月々の料金が高くなるし、
長ければローン期間の支払期間が伸びるように
料金が安くなります。
ですからリース料を安くするために
契約期間を伸ばすのもよいのです。
しかし契約期間が長いと
こういったデメリットがあります。
- 故障の際のトラブル
(契約によっては自分で直す必要がある - 5年目以降は消耗品が頻発する
- 契約期間中に車を手放す場合違約金が大きい
もし故障したら自分で直す必要がある
車は機械ですから、
故障の可能性は常にあります。
中古車で自分の車であれば
しょうがない気はします。
しかし自分の車でもないのに
大掛かりな修理をしたり
消耗品を交換するのはなかなかつらい。
もちろん乗れば乗るほど、
バッテリーやタイヤも消耗していきますし、
リース料を抑えるために長い期間乗るとなると
必ず車検時の整備でお金がかかります。
車は5年以上は乗るという人は、
リースはやめたほうが良いでしょう。
5年目以降は消耗品が頻発してくる
車の特徴として5年目以降は
消耗品の交換が出てきます。
正直、新車で買って
5年で乗り換えるならば
3年目の車検なんて何もしなくていいです。
陸運局でラインを通すだけで
十分なくらいでしょう。
ですが5年を超えると
タイヤやバッテリーは交換が必要ですし
おまけに車の保証も切れてきます。
それに新車で5年程度で手放すならまだしも、
長く乗ることを前提とするのであれば、
それなりのメンテナンスを定期的にして、
良い状態を保ちたいものです。
もちろん不安であれば
メンテナンスリースの契約であれば
そういった部分も込みになってきます。
ただメンテナンスリースの場合、
格段に料金が上がります。
それに新車なのにメンテナンスリースに入っても
最初の5年はほとんど使いません。
なのでもう一度言いますが、
カーリースで5年以上乗るのは
ハッキリ言って無駄です。
契約期間中に車を手放す事案が出ると違約金がでかい
僕が考えるリースの最大のデメリットはこれ。
ほとんどのカーリース契約の中に書かれてますが、
契約期間中に契約を解消する場合
契約期間中のリース料金を全額払うことで精算となります。
つまり、
車がもう必要ないのにその契約期間中の
お金を払わないといけないのです。
- 転勤などで車が必要なくなった。
- 契約期間中に車を変えたくなった。
- 失業などで支払い能力がなくなってお金がない。
そういった場合にかなり痛手の契約なのです。
ですからカーリースは、
懐の許すかぎりできるだけ
短い期間の契約をしたほうが良いです。
まとめ
車をオトクに乗る方法は2つの考えがあります。
車が生活の必需品で、
とにかく安く車に乗りたいという人は、
5年落ち以降の中古車を購入して
メンテナンスしながら乗るのがベストな選択です。
車に大きなこだわりがなく、
常にきれいな車に乗りたい。
突然のトラブルは面倒、
転勤先が地方で車の必要な期間が
決まっているというような人。
そんな人は車のめんどうがない、
カーリースがおすすめです。
ぜひあなたにあった車の乗り方を見つけてください。
最近は物を持たないってことで
車のリースが気になる。
中古車に乗り継ぐのが安い気がするけど
結局メンテナンスとか修理とか
お金もけっこうかかるよね。
だったら毎月定額で
カーリース支払ってるほうが
良いような気がするんだよね。
どっちのほうがお得なだろう?