なんて探してたら、
たまたま見つけたのが
IbanezのRG927QMZ
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20230905_090419558-169x300.jpg)
ただこちらすでに廃盤、
さらに海外販売モデルということもあり
なかなか情報がありません。
購入を検討している人も
フリマアプリやデジマートがメインで
試奏もできないでしょうから
悩むのではないでしょうか。
なぜなら僕がそうでしたからね。
そこで今回は、
僕が購入したこのRG927QMZの
情報まとめ&レビューをしていきます。
今から購入を検討している人は、
一度目を通すだけでも十分に
情報を得ることができると思います。
ちなみに、
7弦ギターを買うかどうかを
悩んでいる人は、
こちらの記事も合わせて
読んでみてください。
Contents
Ibanez RG927QMZについて
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20230909_102605787-1024x576.jpg)
このRG927QMZってギター。
調べてもなかなか情報が出てきません。
というのもこいつは本来、
日本未発売のIbanezの7弦ギターで、
数量限定で日本に持ってきたようです。
https://guitarsele.com/article/news/ibanez-overseas-140821/
ちなみにこのギターは、
シリアルナンバーから
情報を得るのは難しい。
今回記事の執筆にあたって
調べてみたけど、
Ibanezのどのシリアルナンバーにも
当てはまらないんよね。
なのでとりあえず
- 先ほどの発売のニュースの日付
- 同時期にrg920qmzという6弦モデルが
カタログモデルとして出ている
ことから、
このモデルは2014年前後に
作られたモデルと推測しています。
次にグレードですが、
この子のヘッドには
Premiumという文字があります。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20240113_135716811-300x169.jpg)
Ibanezのグレード構成をみると
- J-CUSTOM←最上級
- Prestige←上級
- Premium←コスパ
- GIOIbanez←エントリー
というような構成。
ニュース記事の言葉を使うなら、
Premiumは
J-CUSTOMやPrestigeの技術を応用し、
海外生産で生産コストを下げることで、
コスパの高いギターに仕上げている。
って感じかな?
つまり、
こだわる人ならPrestigeより上を
お値段以上を狙うならPremium
お試しならGIOIbanez
といったところだろう。
そんな中間グレードのPremiumなので
まぁ一番無難なモデルってとこだね。
ちなみに販売価格は税別¥135,000
(実売¥108,000)
確かにこれだけのスペックを
備えた7弦ギターがこの価格というのは
コスパがよすぎる。
さらに僕は中古で、
販売価格の半額ぐらいで購入している。
なので投資的な価値はこのギターにはない
ということは言っておく。
完全なプレイヤーズギターだ。
製造の工場はインドネシアの
東ジャワ島にある工場らしい。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/jawa-timur-300x200.jpg)
jawa timur ってネック裏に
書いてあるからそうなんだろう。
なんだろうか、
2010年以降のギターって
結構インドネシア製が多い印象。
ネックはローズウッド指板で
スケールは648mmで
ほぼストラトと一緒。
ボディはバスウッドに
キルトメイプルトップで仕上げてある。
そう、このギターの特徴ともいえる
キルトメイプルの印象の強い木目だが、
見てもらった通り、
キルトメイプルは多分1mmぐらい。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20240113_135756876-300x169.jpg)
(´ε`;)ウーン…
ピックアップはIbanezオリジナルの
7弦ギター専用モデル。
というわけで、
よく見るとコスト削減努力の跡が見れるし
作りにこだわりを持つ人にとっては
(´ε`;)ウーン…
てなるかもしれないが、
コスパの良い7弦ギターがほしい
という人にはちょうど良い
ギターだといえるでしょう。
このギターのいいところ!
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20240113_135728857-1024x576.jpg)
というわけで、
このRG927を実際に使ってみて
いいなと感じたところを紹介します。
思ったよりは軽い
7弦ギターって
ヘヴィな音もさることながら
重量も重いイメージだったんですよ(偏見
でもこの子、
3.8kgぐらいしかない。
うちのレスポールとか3.9kgだから
ほとんど変わらない。
だからある意味取り回しは楽なんですね。
昔っからIbanezのギターって
薄っぺらかったりして(言い方!
軽いイメージは有りましたが、
このギターもここまで軽いとはね。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/98911-2-300x225.jpg)
薄くない?
Ibanezこだわりのネック
やっぱりこのギターの
いいところといえばこのネックよね。
- メイプル&ウォルナットの5pcネック
- Wizard7ネック
5pcネック
このネックね、
2種類の木材使って
5枚重ねで作られてんのよ。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20240113_135841921-300x169.jpg)
だから変化に強い。
つまり反ったりしにくいってことです。
世間的には無垢材がもてはやされるけど、
実は家の柱も無垢材よりも合板のほうが
変化が起こりにくくて安定してるんです。
そう、
だから安心してチューニング替えたり
なんでもできるんですよね。
Wizard7ネック
Ibanezこだわりの薄型ネック。
Wizardネック。
それの7弦バージョンが
このWizard7ネック(らしい
ちなみに
1F付近での厚みが19mmほど
12Fでの厚みが21mmほどと
なっています。
数字じゃ全然よくわからんね。
比較でGibsonだと
1Fで22mm、12Fで24mmぐらい
の太さといわれます。
つまり、
7弦で通常のギターより
強いテンションに耐えつつも
さらに薄く仕上げているという
Ibanezのこだわりよ。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20240113_135902401-300x169.jpg)
まぁ薄ければ薄いほどいいみたいな
コンドーム的な発想ではないですが、
モダンなギターを作り出すIbanezの
プレイアビリティを高めようとする
姿勢に脱帽です。
ちなみにフレット処理もとても綺麗で、
ジャンボフレット採用でタッチも軽いので
ほんと良くできたネックだと思いますよ。
エッジゼロⅡトレモロ
次に紹介したいのが
このエッジゼロⅡトレモロ。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20240113_135728857-300x169.jpg)
もちろんフロイドローズライセンスの
商品でありながら
更に改良を加えてくるという
改善おばけのIbanezです。
ただここに感じしては、
弾いてみてもいうほど恩恵がわかりません。
なんか名前がかっこいいなぁ
っていうぐらいです。
微妙なところ
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2020/12/2eb647a545f1a398dd9bb170b3ae04f1_600.jpg)
絶賛しまくりのこのギターですが、
もちろん微妙なところもあります。
はじめからダウンチューニング前提
RG927はデフォルトの弦が09-57ですが
デフォルトのチューニングはなんと、
ADGCFADなのですよ!
つまり1音下げ。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20240113_140011134.MP_-300x169.jpg)
海外のIbanezユーザー。
特にスラッシュメタルよろしくの人たち
にとってダウンチューニングは当たり前。
だからはじめからそれ用に
調整しておきました!
てことなんだろうけど、
余計なことすな!
ヽ(`Д´)ノプンプン
これを普通のBで始まる
チューニングにすると
テンションがちょっときついんよ。
レコーディングとかなら何回も
とり直しするからいいけど、
ライブのときにこのテンションの違いは
結構きつい。
というわけで現在うちでは、
08-38のEXslinkyに46のバラ弦
を買い足して張ってる。
レギュラーならこれぐらいが
ちょうどよいのです。
6弦からは、すんなりいかない
当然ではあるが、
6弦ギターからすんなり弾けない。
やっぱタッチミス増えるよ。
なんてゆーかね、
弦の場所がわからなくなる。
結構4弦パワーコードとか使うから
普通にライブ中に間違えたりね。
なので
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2021/01/face_20210118_132208.png)
1弦増えただけだろう?楽勝楽勝!
なんて考えてたら
ライブでめっちゃミスるので
ちゃんと練習すること!
お前だ!
ゼロポイントシステムはいいのか
さて、最後の微妙ポイントなんだけど
Ibanezトレモロの特徴である
ゼロポイントシステムそのもの。
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20230911_003920718-300x169.jpg)
一般的にロック式トレモロは、
その構造上チョーキングとかで余裕で
チューニングが緩んじゃうので、
ちょっとやりにくい部分があったりする。
それに、
一本弦が切れたらもう演奏終了です。
そこで登場するのがこの
ゼロポイントシステム。
トレモロとは逆方向のバネで
トレモロの緩みを矯正する構造。
これにより上記で上げたような
トレモロの弱点を抑えることが
できるのですよ。
ただし、いいとこばかりでもない。
2つばかし問題がある。
1つ目は、
アームアップする際には
センターポジションでバネの負荷が
増えるので、シームレスな
アームアップが難しい。
そのため
アームを使った奏法がやりにくいのだ。
てゆーか本末転倒?
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/ans-143585286-300x205.jpg)
それよりも僕にとって問題だったのが、
ゼロポイントシステムの支えになっている
フェルト部分が劣化してポイントが
ズレてしまうこと。
そのためセンターが合わず、
結局トレモロの弱点である
チューニングのズレが発生するのだ。
てゆーか本末転倒?
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/ans-143585286-300x205.jpg)
もうほんとに意味がわからん笑
なんでこんなところにフェルト使ったし。
そのため海外では
これを改善するために魔改造したりと
ちょっとした物議を醸している。
ちなみに僕はこちらのnoteを参考に
フェルト部分にビニールテープを
重ねたものをはさんで緩衝材の
かわりにしています。
というわけで、
この点はこれからは中古で買うしかない
このギターの唯一のウィークポイントだ。
まぁ気に入らなきゃ
ゼロポイントシステムをユニットごと
取り外せばいいだけなんだけどね。
とりあえず使ってみてる。
RG927QMZを買う場合の注意点
![](https://shinji-spirits.net/wp-content/uploads/2024/01/PXL_20240113_135940662-1024x576.jpg)
RG927をこれから購入する場合、
以下の3点を念頭に入れておけば
良いと思います。
あくまで高コスパモデル
RG927はPremiumという高コスパモデル。
弾きやすさは抜群だし、
この価格帯ではありえない良い作りです。
とはいえフラッグシップではないですから
バインディングっぽくごまかす塗装や
塗装の厚みなどといった
よく見るとコストダウン感が見られます。
そういった部分が気になる人には
おすすめできません。
観賞用ではなく、弾きたおすための
プレイヤーズモデルということを
念頭に置いてください。
新品では買えない
すでに販売終了モデルのため、
現在入手経路は中古しかありません。
そのため購入する際は
試奏できない場合が多いので
状態の見極めはもちろん、
調整すること前提です。
特にゼロポイントシステムは
ほぼ劣化してると思うので
なんらかの対処をする必要があります。
基本的にダウンチューニング
僕にとって一番の想定外がこれでした。
1音下げ基準の7弦ギターなんだから
メーカー基準の09-57張っても
レギュラーにすればテンションがきつい。
なのでこのギターは
ダウンチューニング用の
7弦ギターとして考えておくか、
それなりのテンションに耐えることを
前提で購入する必要があります。
僕は先程も書きましたが、
08-38の6弦に46のバラ弦を
買い足して張っています。
というわけでまとめます。
- RG927はプレイアビリティが非常に良く、弾きまくる人にとって最高
- 新品では買えないので、根気よく探すしかないし見つけたところで調整が必要
- チューニングに注意!
というわけで、RG927を検討中の方。
購入の参考になればと思います。
安く7弦ギターがほしいにゃ