Ibanez RG927QMZのレビュー!弾きやすさ抜群のコスパの良い7弦ギターです!

ソフィ

安く7弦ギターがほしいにゃ

なんて探してたら、
たまたま見つけたのが

IbanezのRG927QMZ

ただこちらすでに廃盤、
さらに海外販売モデルということもあり
なかなか情報がありません。

購入を検討している人も
フリマアプリやデジマートがメインで
試奏もできないでしょうから
悩むのではないでしょうか。

なぜなら僕がそうでしたからね

そこで今回は、
僕が購入したこのRG927QMZの
情報まとめ&レビューをしていきます。

今から購入を検討している人は、
一度目を通すだけでも十分に
情報を得ることができると思います。

ちなみに、
7弦ギターを買うかどうか
悩んでいる人は、
こちらの記事も合わせて
読んでみてください。

Ibanez RG927QMZについて

このRG927QMZってギター。

調べてもなかなか情報が出てきません。

というのもこいつは本来、
日本未発売のIbanezの7弦ギターで、
数量限定で日本に持ってきたようです。

https://guitarsele.com/article/news/ibanez-overseas-140821/

ちなみにこのギターは、
シリアルナンバーから
情報を得るのは難しい。

今回記事の執筆にあたって
調べてみたけど、
Ibanezのどのシリアルナンバーにも
当てはまらないんよね。

なのでとりあえず

  • 先ほどの発売のニュースの日付
  • 同時期にrg920qmzという6弦モデルが
    カタログモデルとして出ている

ことから、
このモデルは2014年前後に
作られたモデルと推測しています。

次にグレードですが、
この子のヘッドには
Premiumという文字があります。

Ibanezのグレード構成をみると

  • J-CUSTOM←最上級
  • Prestige←上級
  • Premium←コスパ
  • GIOIbanez←エントリー

というような構成。

ニュース記事の言葉を使うなら、

Premiumは
J-CUSTOMやPrestigeの技術を応用し、
海外生産で生産コストを下げることで、
コスパの高いギターに仕上げている。

って感じかな?

つまり、
こだわる人ならPrestigeより上を
お値段以上を狙うならPremium
お試しならGIOIbanez
といったところだろう。

そんな中間グレードのPremiumなので
まぁ一番無難なモデルってとこだね。

ちなみに販売価格は税別¥135,000
(実売¥108,000)

確かにこれだけのスペックを
備えた7弦ギターがこの価格というのは
コスパがよすぎる

さらに僕は中古で、
販売価格の半額ぐらいで購入している。

なので投資的な価値はこのギターにはない
ということは言っておく。

完全なプレイヤーズギターだ。

製造の工場はインドネシアの
東ジャワ島にある工場らしい。

jawa timur ってネック裏に
書いてあるからそうなんだろう。

なんだろうか、
2010年以降のギターって
結構インドネシア製が多い印象。

ネックはローズウッド指板で
スケールは648mmで
ほぼストラトと一緒

ボディはバスウッドに
キルトメイプルトップで仕上げてある。

そう、このギターの特徴ともいえる
キルトメイプルの印象の強い木目だが、

見てもらった通り、
キルトメイプルは多分1mmぐらい。

(´ε`;)ウーン…

ピックアップはIbanezオリジナルの
7弦ギター専用モデル。

というわけで、
よく見るとコスト削減努力の跡が見れるし
作りにこだわりを持つ人にとっては

(´ε`;)ウーン…

てなるかもしれないが、
コスパの良い7弦ギターがほしい
という人にはちょうど良い
ギターだといえるでしょう。

このギターのいいところ!

というわけで、
このRG927を実際に使ってみて
いいなと感じたところを紹介します。

思ったよりは軽い

7弦ギターって
ヘヴィな音もさることながら
重量も重いイメージだったんですよ(偏見

でもこの子、
3.8kgぐらいしかない。

うちのレスポールとか3.9kgだから
ほとんど変わらない。

だからある意味取り回しは楽なんですね。

昔っからIbanezのギターって
薄っぺらかったりして(言い方!
軽いイメージは有りましたが、
このギターもここまで軽いとはね。

薄くない?

Ibanezこだわりのネック

やっぱりこのギターの
いいところといえばこのネックよね。

  • メイプル&ウォルナットの5pcネック
  • Wizard7ネック

5pcネック

このネックね、
2種類の木材使って
5枚重ねで作られてんのよ。

だから変化に強い。

つまり反ったりしにくいってことです。

世間的には無垢材がもてはやされるけど、
実は家の柱も無垢材よりも合板のほうが
変化が起こりにくくて安定してるんです。

そう、
だから安心してチューニング替えたり
なんでもできるんですよね。

Wizard7ネック

Ibanezこだわりの薄型ネック。
Wizardネック。

それの7弦バージョンが
このWizard7ネック(らしい

ちなみに
1F付近での厚みが19mmほど
12Fでの厚みが21mmほどと
なっています。

数字じゃ全然よくわからんね。

比較でGibsonだと
1Fで22mm、12Fで24mmぐらい
の太さといわれます。

つまり、
7弦で通常のギターより
強いテンションに耐えつつも
さらに薄く仕上げているという
Ibanezのこだわりよ。

まぁ薄ければ薄いほどいいみたいな
コンドーム的な発想ではないですが、
モダンなギターを作り出すIbanezの
プレイアビリティを高めようとする
姿勢
に脱帽です。

ちなみにフレット処理もとても綺麗で、
ジャンボフレット採用でタッチも軽いので
ほんと良くできたネックだと思いますよ。

エッジゼロⅡトレモロ

次に紹介したいのが
このエッジゼロⅡトレモロ。

もちろんフロイドローズライセンスの
商品でありながら
更に改良を加えてくるという
改善おばけのIbanezです。

ただここに感じしては、
弾いてみてもいうほど恩恵がわかりません。

なんか名前がかっこいいなぁ
っていうぐらいです。

微妙なところ

絶賛しまくりのこのギターですが、
もちろん微妙なところもあります。

はじめからダウンチューニング前提

RG927はデフォルトの弦が09-57ですが
デフォルトのチューニングはなんと、
ADGCFADなのですよ!

つまり1音下げ。

海外のIbanezユーザー。
特にスラッシュメタルよろしくの人たち
にとってダウンチューニングは当たり前。

だからはじめからそれ用に
調整しておきました!

てことなんだろうけど、

余計なことすな!
ヽ(`Д´)ノプンプン

これを普通のBで始まる
チューニングにすると
テンションがちょっときついんよ。

レコーディングとかなら何回も
とり直しするからいいけど、
ライブのときにこのテンションの違いは
結構きつい。

というわけで現在うちでは、
08-38のEXslinkyに46のバラ弦
を買い足して張ってる。

レギュラーならこれぐらいが
ちょうどよいのです。

6弦からは、すんなりいかない

当然ではあるが、
6弦ギターからすんなり弾けない。

やっぱタッチミス増えるよ。

なんてゆーかね、
弦の場所がわからなくなる

結構4弦パワーコードとか使うから
普通にライブ中に間違えたりね。

なので

シンジ

1弦増えただけだろう?楽勝楽勝!

なんて考えてたら
ライブでめっちゃミスるので
ちゃんと練習すること!

お前だ!

ゼロポイントシステムはいいのか

さて、最後の微妙ポイントなんだけど
Ibanezトレモロの特徴である
ゼロポイントシステムそのもの

一般的にロック式トレモロは、
その構造上チョーキングとかで余裕で
チューニングが緩んじゃうので、
ちょっとやりにくい部分があったりする。

それに、
一本弦が切れたらもう演奏終了です。

そこで登場するのがこの
ゼロポイントシステム。

トレモロとは逆方向のバネで
トレモロの緩みを矯正する構造。

これにより上記で上げたような
トレモロの弱点を抑えることが
できるのですよ。

ただし、いいとこばかりでもない。

2つばかし問題がある。

1つ目は、
アームアップする際には
センターポジションでバネの負荷が
増えるので、シームレスな
アームアップが難しい。

そのため
アームを使った奏法がやりにくいのだ。

てゆーか本末転倒?

それよりも僕にとって問題だったのが、
ゼロポイントシステムの支えになっている
フェルト部分が劣化してポイントが
ズレてしまうこと。

そのためセンターが合わず、
結局トレモロの弱点である
チューニングのズレが発生するのだ。

てゆーか本末転倒?

もうほんとに意味がわからん笑
なんでこんなところにフェルト使ったし。

そのため海外では
これを改善するために魔改造したりと
ちょっとした物議を醸している。

ちなみに僕はこちらのnoteを参考に
フェルト部分にビニールテープを
重ねたものをはさんで緩衝材の
かわりにしています。

というわけで、
この点はこれからは中古で買うしかない
このギターの唯一のウィークポイントだ。

まぁ気に入らなきゃ
ゼロポイントシステムをユニットごと
取り外せばいいだけなんだけどね。

とりあえず使ってみてる。

RG927QMZを買う場合の注意点

RG927をこれから購入する場合、
以下の3点を念頭に入れておけば
良いと思います。

あくまで高コスパモデル

RG927はPremiumという高コスパモデル。

弾きやすさは抜群だし、
この価格帯ではありえない良い作りです。

とはいえフラッグシップではないですから
バインディングっぽくごまかす塗装や
塗装の厚みなどといった
よく見るとコストダウン感が見られます。

そういった部分が気になる人には
おすすめできません。

観賞用ではなく、弾きたおすための
プレイヤーズモデルということを
念頭に置いてください。

新品では買えない

すでに販売終了モデルのため、
現在入手経路は中古しかありません

そのため購入する際は
試奏できない場合が多いので
状態の見極めはもちろん、
調整すること前提です。

特にゼロポイントシステムは
ほぼ劣化してると思うので
なんらかの対処をする必要があります。

基本的にダウンチューニング

僕にとって一番の想定外がこれでした。

1音下げ基準の7弦ギターなんだから
メーカー基準の09-57張っても
レギュラーにすればテンションがきつい

なのでこのギターは
ダウンチューニング用の
7弦ギターとして考えておくか、
それなりのテンションに耐えることを
前提で購入する必要があります。

僕は先程も書きましたが、
08-38の6弦に46のバラ弦を
買い足して張っています。

というわけでまとめます。

  • RG927はプレイアビリティが非常に良く、弾きまくる人にとって最高
  • 新品では買えないので、根気よく探すしかないし見つけたところで調整が必要
  • チューニングに注意!

というわけで、RG927を検討中の方。

購入の参考になればと思います。