僕は自分の車のオイル管理ぐらいは自分でしたいタイプでずっとしてきました。
マーチもしかり、プリウスもしかりです。
ただプリウスはローダウン用の油圧ジャッキで全開であげても高さが足りず、ジャッキスタンドが入らなかったので車の下に潜るのを断念。
そのためエレメントは交換せずに、負圧ポンプを使ってとりあえずオイルをうわ抜きで交換しました。
しかし今回こそはエレメントを交換しなくてはなりませんから、なんとしてもジャッキアップを行わなくてはならない。
そこで実家の営む農場の倉庫にある工具をかりるなど、満を持して対応していきます。
Contents
プリウスのオイル交換に用意したもの
さて、今回プリウスのオイル交換に向けて用意したものをご紹介します。
0w-20のオイル
トヨタ純正オイルの20L入のペール缶です。
まぁぶっちゃけオイル自体が0w-20の低燃費車対応オイルであれば何でも良いと思います。
前は日産のオイル使ってましたからね。
オイルエレメント
DIYでオイル交換をすると、一番困るのがオイルエレメントの分別・処理。
実はカートリッジ式のオイルエレメントは燃えるゴミにも燃えないゴミにも出せません。
工場などで専用の処理が必要になります。
ですがプリウスはフィルムタイプなので、そこを考えなくてすむので非常に助かります。
オイルフィルターレンチ
プリウスのオイルエレメントを外すときには必ず必要です。
樹脂製カートリッジの爪に引っ掛けるタイプなので形状も重要ですね。
それに合わせてこれに対応した9.5mmのラチェットも用意しましょう。
僕は実家の道具でやったのですが、多分これで大丈夫だと思います。
ジャッキスタンド
整備のたびに活躍している、いわゆる馬ですね。
車の下に潜るときはジャッキだけで潜るのは非常に危険です。
地震や風などふとしたことが原因でかんたんに外れてしまいますから、必ずジャッキスタンドを用意しましょう。
高さのある油圧ジャッキ
実家の倉庫にあった高さの確保できる油圧ジャッキ。
うちにあるのはローダウン対応ジャッキなので高さが足りませんでした。
倉庫にあるのは普通の高さがあれば対応できる、比較的高めのジャッキですから十分にあげられそうです。
その他の工具たち
その他にも揃えておく道具はこちらです。
- クリップ外し(アンダーカバーを外すのに必要)
- 14ミリのめがねレンチ(ドレンプラグを外すのに必要)
- 廃油受け
- オイルを入れるジョーゴ
こういったものを準備しました。
オイル・エレメント交換の手順
では実際にオイル・エレメントを交換していきます。
ジャッキアップ
まずは作業スペースを確保するためにジャッキアップします。
ただ農業用倉庫にあったジャッキは、農具用に嵩上げされているのかそのままではプリウスの下に入りませんでした。
なので倉庫にあったもう一つの方のジャッキで一旦上げてウマをかけ、さらにこの高さのあるジャッキを突っ込んでジャッキアップしました。
プリウスのジャッキアップはローダウン用だと上がりきらないし、高めのやつだとジャッキポイントに入り込まないしとてもめんどくさいです。
今回とても不便な方法でジャッキアップしました。
次回からはカースロープを使って予め高さを確保することで、高めの油圧ジャッキでできるでしょう。
アンダーカバー
プリウスは空気抵抗を減らすためにシャシー裏に大きなカバーが付いています。
そのカバーの一部にサービスホールがあって、そこからオイルを抜いたりエレメントを交換したりすることができるのです。
3つくらいクリップがあるのでパチパチ外しますよ。
こうなります。あとはオイルを抜くだけです。
オイル抜き
この左側にある、斜め下を向いているボルトを外すとエンジンオイルが抜けます。
これは普通の車と何ら変わりありません。
そしてここまでは順調だったのですが、ここでまさかの事態が。
ボルトを外した瞬間にオイルが顔面めがけてドバっと飛んでくるではありませんか!
ギャアァァァァ━━━━━━(|||゚Д゚)━━━━━━!!!!!!
そう、この日は風が強かったためオイルが煽られ顔に飛んでくるのです。
そのせいで廃油受けにもきれいに入ってくれません。
もうこの時点でテンパって写真どころじゃなくなってます。
てか手が汚いのもあってスマホも持てませんでしたしね。
とりあえず廃油はある程度は入りましたが、プリウスの下と僕自身はオイルまみれになりました。
風の強い日は注意です。
エレメントの交換
ある程度オイルが抜けたら今度はエレメントを外します。
ここでも初めてのトラブルが発生します。
このとき、普通に実家にあったエレメント用の65Φのレンチを使ったのです。
が、これがまたはまらないのです。
なにこれ?はまらないし!
とりあえずきっちり入るサイズではあるので、今回はちょっと強めに押し込んで無理やり回して外しました。
実際には最初に紹介したオイルフィルターレンチを使えばらくらくと外せます。
これをかならず使いましょう。
とまぁとりあえずはオイルも抜けたしエレメントも外れたし、交換をしていきましょうかね。
エレメント取り付け
すでにオイルまみれでケータイも持てないため、写真ないです(;´∀`)
エレメントは内蔵式なので、中のフィルターを交換します。
ついでにエレメントの外側についているOリングも交換。
そして車体にはめていくわけです。
ここでOリングには新しいのをはめた後、少しオイルを塗っておきましょう。
カートリッジ式の時はカートリッジ同士をスリスリすればよかったけど、内蔵式は指で塗るしかないからちょっと気分は良くないところ。
そはいえすでにオイルを顔にかぶっている状態だったので、指で塗るのはなんとも思いませんでした。
オイル注入
さて、最後にオイルを入れていきます。
プリウスはエレメント交換も込みの場合は4.2Lのオイルが入ります。
結構入るのです。
普通に売ってる4L缶じゃ足りません。
マーチみたいなコンパクトカーばかりだった僕は、2Lから多くても3L入れば十分な印象。
それがこれだけ入るのでプリウスのオイル消費量には驚きを隠せません。
説明書には4.2Lとなってますが、実際には少しオイルが残ってたりします。
なので4Lほどオイルを入れてから、オイルゲージで様子を見ながら残りを足していきましょう。
入れるのは簡単だけど抜くのは大変だからね!
あとエレメント交換した後はエレメントの中もオイルを循環させないといけません。
だから一旦エンジン回してね。
プリウスはメンテナンスモードにすれば強制的にエンジンが回せます。
さて、後はオイルゲージを見て規定の範囲内になっていれば、オイル&エレメントの交換は完了です。
予想外だったこと
さてなんとかオイル交換を済ませることができた僕ですが、今回は今までの車に比べて本当に苦労しました。
というのも予想外のことが起こりすぎていたからです。
ジャッキが意外に上がらない
そもそもうちにあるジャッキでは、プリウスがジャッキスタンドが入らない程度にしか上がらなかったことが事の始まりです。
プリウスをDIYで整備することを考えている人は、ある程度高さを確保できるジャッキとカースロープを用意したほうが良いでしょう。
アンダーカバーが邪魔
今までの車にアンダーカバーなんてなかったから、こんなに邪魔なものだとは知らなかった。
通常であれば先ほどお話したサービスホールの3つのクリップを外せばよいのです。
ただアンダーカバーのサービスホール部分は耐久性に関してもあやしいらしい。
何度も交換しているとカバーとのつなぎ目が切れることもあるので注意。
これは一時期サービスキャンペーンにもなっているほど。
僕の車も古いタイプなのでいつか壊れる可能性もあるし、サービスキャンペーンは新車登録から9年までという期間もある。
なので僕のプリウスはもう対応できません。
まぁ壊れたら車いじり最強の神器、タイラップでなんとかするさ。
フィルター外しには専用工具
そう、のちのち調べてわかったのがエレメントの専用工具。
たしかにエレメントには怪しい切り込みがあって、そこに何かがハマるようにも見えた。
まぁ次交換するときには用意しよう。
風に煽られる
そしてこれは場所の都合上仕方ないけど、周りに風を遮るものがないため風邪の煽りをもろに受ける。
オイルがびちゃびちゃ言いながら地面にぶちまけられるのです。
ドレンを開けた瞬間に顔にオイルが向かってくるのです。
ホント迷惑。
これはどう対策したら良いでしょうか?
なにかありましたらおしえてください。
潔く整備工場に任せたほうが楽です
と今回は30プリウスのオイル&エレメント交換をしてきました。
今まで自家用車は普通にオイル交換してきました。
ただプリウスはジャッキの高さが足りなかったりアンダーカバーを外したり。
さらにはエレメントは専用レンチだわ内蔵式だったりと面倒なことが多すぎます。
正直コスパを考えてオイル交換をDIYしようと思うのであれば、潔くショップに任せたほうが楽です。
道具はかなり必要ですし危険も多いですから、プリウスのオイル交換DIYはおすすめできません。
でも僕自身もう何回もオイル交換してます。
にある失敗例と改善法をしっかり確認して、ちゃんと道具を用意する。
その上でやってみれば意外に簡単にできるようになりましたよ。
車は自分でオイル交換とかタイヤ交換ぐらいはしたいんだけど、プリウスってオイル交換は大変にゃのかな?
やってみて失敗したら大変だからやり方とか注意するところとか、だれか教えてくれにゃいかな。