B’zの松本孝弘さんは今度出る著書に所有する200本のギターが紹介され、野村義男さんはギター貼り付けて小屋ができるんじゃないか?ってくらい持ってます。
そして僕らのようなアマチュアのような自称ギタリストでさえ10本前後持ってる人はザラです。
ギタリストってなんであんなにギターを持ってるんでしょうか?
今回はその謎をギタリスト目線でご紹介します。
僕自身高校時代からずっとギターを弾いていて、多いときで最大10本以上のギターを所有していました。
しかし現在では、必要なものだけに絞りに絞って6本になっています。
なぜたくさんのギターが必要なのか、そして実際何本あれば無難なのか?ここでお話していきます。
これであなたがギターを所有する意味を少しでも感じていただければよいです。
Contents
ギターが何本も必要なのは音の違いと趣味
ギターがどんどん増えていく理由はまさしくこだわりと言えるでしょう。
化粧品で言えば基礎化粧の化粧水の保湿具合やBBクリームの微妙な色の違いが気になったりします。
靴だって革靴やスニーカー、サンダルなど様々なものがあります。
ただギターとなると大きいので置き場所と金額が高いのが悩ましい問題。
ではここでギターが増えていく理由を正当化したいと思います。
- 音が違う
- 好きなギタリストが使ってる
- デザインが好み
- 個性がある
音が違う
ギタリストになんでそんなにギター持ってるの?って聞くと一番最初に帰ってくる答えがこれだと思います。
ぶっちゃけ音ってそんなに違うの?って感じはしますが、まぁ違います。
わかり易い例で言えば、ギターに付いてるマイクの種類。
大まかにいえば2種類あります。
マイクが2つついてるハムバッカーは、出力が強くてコンプ感の感じられる音。
シングルコイルは出力は弱めだけど低域から高域までバランスよく拾うきらびやかな音です。
もちろんどっちが良いということもなく、完全に好みです。
ただ演奏したい楽曲に合う合わないというのも少なからずあります。
例えばディープ・パープルのコピーもしたいしエアロスミスだって弾きたい。
楽曲に合わせたセッティングがしたいとかこだわり始めるとその時点でギターは二本になりますね。
あとボディ形状や木材などによっても出音は変わってきます。
細かいことを言い始めると沼にハマりますのでここで止めますが、音が変わる要素がたくさんあるのがギターです。
音の違いだけでもギターは揃える価値があるのです。
好きなギタリストが使ってる
ギタリストにはそれぞれギターヒーローというものがついていると思います。
僕の場合は永遠のB’z松本ですが、そんな松本さんにもマイケルシェンカーやスティーブ・ヴァイのようなヒーローがいます。
そんな松本さんだって自分モデルのギターがあるのですよ。
なのにマイケルシェンカーのトレードマークのフライングVを使ったりラウドネスの高崎さんのギターを使ったりしてます。
やはり好きなギタリストが使っているギターっていうのは永遠に憧れ続けるものです。
僕もB’z松本モデルやレスポールモデルは現役で使っていますし、昔はhideの使っているモッキンバードモデルも所有していました。
女の子だって芸能人プロディースのカラコンとかブランドとか使いたがるでしょう?
そんな感じじゃない?
好きなギタリストが使っている。
それだけで持つ理由になります。
デザインが好み
ギターのデザインは芸術です。
例えば今やスタンダードになったレスポールモデルの完璧なまでのプロポーション。
もう50年以上も前に作られたデザインなのに未だに愛され続けるんですよ。
そう。
ギターって側においてあるだけでも幸せになれるのです。
レスポールモデルに代表される、天然の木から生まれる美しい木目がトップにはられているギター。
ZEMAITISの王宮家具をそのまま手元に持ってきたような芸術的なギター。
Gretschのギターとしての作りが微妙なのに、豪華絢爛で美しいとしか言いようのない唯一無二のギター。
これらはほぼ芸術なので、手元においておくだけで価値があるのです。
個性がある
でもおんなじギター幾つも持ってる人だっているじゃん?あれはどうなのよ。
そう思われる方も多いと思います。
あれも不思議なもので、ギターの音は一本一本個性があるのです。
同じレスポールタイプなのにボディに使われた木材の硬さで音の出方が違う。
ピックアップの磁力が弱ってきて独特の枯れ感がある。
正直僕にはわからん。
でも分かる人にはわかるのです。
それと同じくサブギターっていうのもあるね。
同じようなギターを持っておいて、メイン機材にトラブルが合ったとき。
すぐに対処できるように、みたいな感じでもう一本持ってることもある。
僕の場合はそんな感じ。
ぶっちゃけ3本あればほとんどが事足りる
正直な話、音楽活動する上で特別なことがない限り、ギターは3本あれば事足りると思う。
内訳は以下の3つ。
- アコースティックギター(エレアコ可)
- ストラトキャスター(シングルコイル)
- レスポールモデル(ハムバッカー)
この3本があれば完全無欠です。
大体どんな楽曲でもストラトとレスポールの音であれば合うので、この2つがあればエレキギターはだいたい万能。
アコースティックギターの音も求められるのであったほうが良いです。
何が何でも自分の個性を押し出したいと言うのでなければ、これで十分。
てゆーかこれで表現できない個性って何よ?
あと特別な事情ってよくわからないと思うのでいくつか例を上げていきます。
その1、バンドでどうしてもLowBの音が必要
はい。
バンドやってく上でどうしても必要な場合あります。
最近はヘビーな音を求めてバリバリローダウンさせるバンドもいますし、コピーバンドをしていても時々出てきます。
ドロップDぐらいなら手持ちのギターですぐ対応できますけど、LowBと言ったら専用のギターを持たなければならない音域です。
即興でなんとかなるものではありません。
アレンジとかでなんとかなるのであればいいですが、だいたいLowB使ってるバンドはそれがメインリフになる。
なのでアレンジもごまかしもうまく行かない場合があります。
そんなときは諦めて別のギター買いましょう。
それかこうしましょう。
その2、12弦ギターの響きが自分の感性に刺ささった
「俺のギターの目覚めはホテルカルフォニアだったんだ。。。あのトーンを俺は再現したいんだ。」
とか
「あれはあの曲を聞いて天国の階段を登るようだったぜ。。」
というような人。
まぁ簡単に言えばもう普通のギターでは満足できなくなってしまった方。
それがなければギターライフはないのでしょうから、持つしかないでしょう。
自分の目指すものがはっきりしているのなら、それは持つべきものです。
ライブ中にチューニングの異なる曲を弾く。
セットリストの中に半音下げとレギュラーとドロップDが揃っているようなバンド。
hideのコピーでもしようものならハマる沼ですね。
例えばロケットダイブに始まりダイスをしてBeauty&stupidからMISERYと続いていくようなセトリ。
こんなパンキッシュな曲の間に度々チューニングしているようでは、勢いどころかライブが死にます。
こういったライブをするときは同じタイプのギターでチューニングを使う分けられると安心ですね。
これならチューニングの時間で勢いが死ぬこともないので「ライブがギターのせいで盛り下がった」なんて言い訳に使われなくてすみます。
そのためにもいくつかギターは持っておいたほうが良いです。
ギターを何本も持つのは無駄ではない
ギターって場所も取る上に価格も高いのに何本も持つなんてよくわからないと思われた方、無駄に持ち過ぎだろうと悩んでた方。
今回の話をまとめます。
- ギターはそれぞれ音が違うしデザインも違うので欲しくなる
- でもぶっちゃけ3本あればだいたいのことは事足りる
- 自分のこだわりやライブ事情などを考慮すると、最低限にこだわらなくていい
ギターはこだわりの部分が多いので、いくつか持つというのは無駄ではないのです。
ただ、楽器は弾いてなんぼです。
いくつも持つのであれば、ちゃんと管理できるように配慮してあげましょうね。
ギターを何本も持ってる人ってなんでそんなに必要にゃの?
何本も買う理由って何?
何本ぐらいあればいいの?
そんなに買うくらいなら良い飯くれにゃ!